経営者は中身を正しく伝える装いをする事で価値が上がる
人間は視覚情報に大きく左右される
毎年見てしまう正月番組で芸能人のランク付けする番組があります。伊東四朗さんとダウンタウンの浜ちゃんが司会されている人気番組なので見たことの有る方も多いのではないかと思います。一本数十万円するワインと数百円のワイン,超高級な牛肉と安価な牛肉を目隠しをした状態でどちらが高価なのかを当てていく番組ですが,面白いくらいに当たりません。芸能人の方ですからそういった超高級食材は普段から口にしているはずです。
でも目隠しをした,プロの料理人がその技術を使って調理すると殆どの人が騙さされてしまうのです。この番組から我々が学習しないといけないのは,人間というのは視覚情報に如何に左右されているのか?と言う事です。言い換えれば視覚情報で殆どを判断しているのが現実なのです。スーツのプロである私ですが例えばシップス,ビームス,ユナイテッドアローズのスーツがあったとして,全てのスーツからブランドネームを取ったとしたらそれぞれがどこのスーツかを当てる自信は全くありません。
トヨタ,日産,ホンダそれぞれの会社の車が有ったとして、それぞれのマークを外したらどこの車か分かる方はなかなかいないのではないかと思います。しかしメルセデスベンツやBMW,ポルシェといった海外メーカーの高級車はマークを外したとしても判断する事が出来ます。メルセデスベンツやBMWの様にどの車にでもついている目印が付いていたり,ポルシェの様に明らかに形やシルエットが違うからです。
価値を正しく伝える
会社やその経営者にすごく価値があったとしても,視覚的にもその価値をきちんと伝える努力を外見でもしておかないと価値は伝わらなく,選んでもらうことが難しいと言う事です。先日のブログでペットボトルの例の中で汚れていたり,破れていたりすると定価で売ることが難しいと言うお話をしましたが,これは服に言い換えれば汚れていたり,破れていたりする服を着ていると言うのは自分で自分の価値を下げて,選ばれにくくしているのと全く同じことなのです。
中身に相応しい外見をする事がなんとなく大切な事はご理解頂けてきたと思うのですが,では中身に相応しい外見とは何かを言い換えると,その方のキャラと思いと外見に一貫性がある事だと私は考えています。このキャラと思いと外見に一貫性を持たせる事で,中身に相応しい外見が出来上がり,服に語らせる事が可能になるのです。
大人っぽく落ち着いた感じ,少し渋めのキャラ,そうですね例えば舘ひろしさんがいたとします。でも舘ひろしさんが上下伊勢丹チェックのお笑い芸人のCOWCOWさんみたいなスーツを着ていたとしたら何か違和感を感じませんか?
よくわからないけど何か変。。。そんな風に感じる方が多いと思います。それとか性格的にすごく明るくて誰とでもすぐに打ち解けられるのが長所,人を幸せにするのが会社の目的です!って話している人が,真っ黒なスーツに真っ黒なシャツ,真っ黒なネクタイをしていたらどうでしょう?
絶対嘘!信じられない!って思いませんか?
この様に服を選ぶ上では,その人自身のキャラと言う外から見える部分と自分の在り方や思いと言う外から見えない部分を加味して作っていくのが非常に大切なのです。この3つのバランスが取れて一貫性が出ると一気に覚えてもらいやすい外見になりブランド力も上がるのです。
中身を正しく伝える装い
性格が明るいのであれば,明るい事を印象付けられる色や形、人を幸せにしたい!という思いがあるのであれば幸せを連想させる色や形を身に纏う事が大切です。折角立派な事を思っていてもそれが伝わっていなければ考えていないのと同じでなのです。先程も言いましたが人間は視覚的情報に大きく左右される生き物なのです。
これを理解し,上手く利用することで,キャラと思いと外見に一貫性を持たせ,中身の価値をきちんと表現し服に語らせる事が出来る経営者になっていきましょう。
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