カリスマタイプの経営者,NO2タイプの経営者のどちらが大成するのか?
NO2タイプの私
私は自分の事をNO.2タイプであると昔から思っています。これと言った特別な能力があったりするわけではなく,人を引っ張っていくカリスマ性などは残念ながら全く無いのですが,ある程度の仕事であればそれなりにこなす事が出来るのが私の特徴です。
ワールドに在職している時がまさにそうでした。カリスマ性のあるリーダーの下で資料をまとめたり,数値を分析したりしてリーダーが最終ジャッジをする手助けをする仕事は自分でも好きで,リーダーからも重宝がられていました。
人と接して関係性を築きながら新たな価値を創り出していくのは苦手,しかし何か一つの事を徹底的に掘り下げる職人的な仕事の方が肌に合っている,敷かれたレールを点検整備することは得意ですが,新たにレールを敷く事は向いていないと自分では感じていたのです。
ワールド在職時代,同僚と
経営者である父,勤め人の私
父親が会社経営をしていた事もあり,会社経営には興味は小さいころからありました。しかしカリスマ性があり人との付き合いが非常に上手い父の姿を見ていて,自分には難しいと直感的に感じていました。自分とは全く違うタイプ過ぎたのです。
経営者と言うものは,カリスマ性があり,アイデアマンであり,ほとばしる情熱を感じられる様なタイプでないと務まらない。将来独立して自分の会社を持ちたいと言う漠然とした夢はありましたが,それはただの夢に終わり,勤め人として一生を過ごすのだろうなとワールドに在職中は漠然と考えていました。
ワールドを退職し,父の会社に入ってからもそれは変わりませんでした。表面的には私が現場を仕切っていたのですが,実際は経営者である父が全ての判断をしていました。またその状況を分かっているスタッフ達は様々な判断を父に委ねていました。
大企業病であった事を思い知らされる
会社の規模感が変わっただけでNO2の立ち位置ややる事はさほど変化がありませんでした。ただ会社のスケール感が何千分の1になった事でそれまで気づかなかった自分の足りない部分や能力の無さ,自分の無力さを認めざるを得ない状況に追い込まれました。
自分では知らないうちに私は大企業病になっていて,ワールドだから出来ている様々な事を自分の力であると過信していた事にその時ようやく気付いたのです。
仕事がうまくいかない,面白くない,誰からも必要とされない。自分の人生で最悪の時期だったのですが,そんな時にマーケティングコンサルタントの藤村正宏先生に出会い2009年にイルサルトを立ち上げました。
楽しそうだけど上手くいくのかな・・・当時の私の偽らざる本音です。
”好き”のパワー
事業を立ち上げた事もないし,自分の事をNO2だと思っている,誰かの指示で動いた事はあっても自分の意思で0から立ち上げた事もない。でも楽しいからまずはやってみよう!そんな感じでした。
そこから応援してくださるお客様,スタッフ,家族のお陰で何とか8年間会社経営を続ける事が出来ているのですが,今振り返って思うことは”好き”は色々な事を超越するパワーになり得る事,そしてリーダーのタイプは決して一つではないと言う事です。
好きな事と言うのは,義務感から生まれるものではなく才能そのもの。夢中になれる事は才能で,好きな事であれば何回失敗してもやり直すことが出来るし,失敗を失敗とも思わないからずっとやり続ける事が出来るのです。
今は淀屋橋,代官山にサロンを持っていますが,万が一サロンを持つ事を続ける事が出来なくなる時が来ても,また最初にやったようにお客様の会社やご自宅に行って採寸をし,またお客様にお届けする”出張型仕立て屋”からやり直しをする覚悟はいつでもあります。
経営者のタイプは一つではない
ワールド在職中は周りは勤め人ばかりでしたが,今は周りがほぼ経営者に変わりました。様々な経営者の方に会うのですが,カリスマ経営者ばかりではなく,私の様にNO2タイプの経営者もたくさんいらっしゃいます。
カリスマタイプでもNO2タイプでもそれはあまり関係なくて,まずは自分の仕事に使命感を持っているのか?何のためにその仕事をしているのか?その仕事が大好きかどうか?と言う志を明確に持っている事が大切であると分かりました。
そしてもう一つは自分に足りない部分を自分で意識して,その穴を埋めてくれる様なスタッフを配置しチームとしての力を上げていく事です。中小企業の場合,まず大切なのは経営者自身のブランディング,そして次にチームとしてのブランディングを如何に上げていくか?です。
幸運な事にイルサルトのスタッフ,池田里恵も植木菜摘は私と全く違うタイプです。”100年先も愛され続けるブランドを創りあげる”と言うミッションに向かって,イルサルトの価値を上げるべく様々な事に挑戦していきますので是非今後のイルサルトにご期待下さいね!
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