仕立て屋最後の1人になってもこの仕事をします。
Vol.7078
仕立てあがったお品物を
お客様に試着をしてもらったとき
こんな軽いジャケット初めて!
着ていないみたいだ・・・
と感激されました。
イルサルトのロゴの下には
”NAPOLI ITALY”とあります。
これはこのナポリ仕立ての
素晴らしさを広めたい
という想いを込めています。
軽くて薄い
そんなナポリ仕立てのルーツは
18世紀の英国式にあります。
ポンペイ遺跡の発掘に沸く
ナポリに訪れた英国貴族たちが
温暖な気候に合わせて
注文した服がはじまりです。
そこからナポリ特有の
湿気の多い風土と
陽気な気質に合わせて
進化していきます!
・芯地は薄く
・肩パッドは最小限に
・柔らかく、軽い着心地
そうして生まれたのが
現在のナポリ仕立ての原点なのです。

このナポリ仕立てが
進化したのが1930年代。
ヴィンチェンツォ・アットリーニが
肩パッドを大胆に取りさり
身体に沿うナポリジャケットを
完成させたのです!
この時に生まれたのが
”バルカポケット”と呼ばれる
舟型の胸ポケット。
船底のように柔らかく
カーブしたもので
胸回りを綺麗に見せる仕様
こまかな職人芸がさえる
ナポリ的なこだわりディテール、
イルサルトでは
標準装備をしています。

お客さまによく言われることの1つが
着ていることを忘れるくらい馴染む。
まるで空気を
纏っているような軽さに
感動されることが多いのですが
これはシャツのように柔らかく
身体に沿う仕立てだからこそです。
実はこのナポリ仕立てには
しっかりとした哲学があります。
オーダースーツは
ファッションを追うものではない。
それはナポリの文化から生まれ、
すべてが手からつくられる
個人に合わせたハンドメイドだ。
だからこそ美しい!
流行ではなく
自分の価値観をまとう!
この考え方が
イルサルトの世界観にも
ピタリと一致するのです。

しかしナポリのサルトリア文化は
いま大きな転換点に立っています。
少子化・職人離れ
こういった背景から
名門ルビナッチでも生産数は
10年前の約半分にまで
落ちこんでいます。
そんな中でも、
チェザレアットリーニの経営陣は
こう語っています。
私たちは
絶滅危惧種だと感じています。
他の経営者は
何十億という単位で話をするが
品質と何十億は結びつかない。
規模ではなく品質
派手なロゴではなく
誠実な手仕事。
日本でも同様
仕立て屋の数は減っています。
でも1つだけ決めていることは
最後の1人になってもやる。
わたしが唯一
人のお役に立てるのがこの仕事。
この仕立て屋という生業で
人生をまっとうしていきます。
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