私が経験したこの感動を多くのかたに感じてほしい!
vol. 6157
サロンを締めて
今日は1日工房で
物作り研修です。
工房は定期的に訪れているのですが
こうした形で研修をうけるのは
創業以来はじめてのこと。
イルサルトが依頼しているのは
日本でも指折りの工房で
イタリア人から見学にくるほどの
技術力を持っています。
若い職人の養成や
技術力を後世に残す活動も
積極的にすすめていて
全国から物作りを学びたい若者が
あつまる場所なのです。
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2020/09/ARY73151-1024x683.jpg)
私も今までに
いろいろな工房にいきましたが
ここまで若い人の活気があり
次々に新しいことに挑戦する
工房はほかにはありません。
実は私が生まれて初めて1998年に
オーダーでスーツを仕立てた時
縫いあげてくださったのが
こちらの工房の職人さんなのです。
なによりも驚いたのが
肩のラインの美しさ。
私はなで肩で肩幅もせまく
それがコンプレックスでした。
カバンはずり下がってくるし
せまい肩幅は男らしくなくカッコ悪い
と思っていたのです。
でも仕立てたスーツを着た瞬間
見たこともない美しさに
息をのみました。
コンプレックスのなで肩が
とんでもなく美しい曲線を
描いていたのです!
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2022/05/2-22-682x1024.jpg)
なにが起きたのか?
と思い聞いてみると
肩がナポリ仕立てのスーツの真骨頂
肩ラインに角度をつけているので
なで肩の人の方があいやすいと
教えてくれました。
そうした説明に深い納得をし
そこからナポリ仕立てのスーツ
に惹かれていきました。
と同時にコンプレックスも
無くなっていきました。
そして独立したときに
私が感じたあの感動を
お客様にも体験をしてもらいたいと
お取引をお願いをしたのですが,
まったく相手にされませんでした。
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2020/09/ARY72891-1024x683.jpg)
業界でも有名な工房さんで
いろいろな意味で敷居が高く
創業当初は私では
取引ができなかったのです。
そこから少しずつ実績を積み
信用をだんだんと作るなかで
何回もアプローチをかさね
ようやく創業5年目くらいから
お取引させて頂けるようになりました。
数年前からは
おたがいに重要なお取引先
としてのお付き合い
が出来るようになってきました。
1998年の偶然の出会いから
今はイルサルトのお客様のスーツを
丁寧にお仕立てくださっていることに
感謝の気持ちしかありません。
ただ単にスーツを仕立てるのではなく
私が体験した感動や積み重ねた信用をも
一緒に仕立て頂きスーツに込めています。
よりよいお品物を仕立てるために
しっかりと学んでまいります。
はじめての書籍が
発売されました!
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ぜひ読んでください!