私が経験したこの感動を多くのかたに感じてほしい!
vol. 6157
サロンを締めて
今日は1日工房で
物作り研修です。
工房は定期的に訪れているのですが
こうした形で研修をうけるのは
創業以来はじめてのこと。
イルサルトが依頼しているのは
日本でも指折りの工房で
イタリア人から見学にくるほどの
技術力を持っています。
若い職人の養成や
技術力を後世に残す活動も
積極的にすすめていて
全国から物作りを学びたい若者が
あつまる場所なのです。

私も今までに
いろいろな工房にいきましたが
ここまで若い人の活気があり
次々に新しいことに挑戦する
工房はほかにはありません。
実は私が生まれて初めて1998年に
オーダーでスーツを仕立てた時
縫いあげてくださったのが
こちらの工房の職人さんなのです。
なによりも驚いたのが
肩のラインの美しさ。
私はなで肩で肩幅もせまく
それがコンプレックスでした。
カバンはずり下がってくるし
せまい肩幅は男らしくなくカッコ悪い
と思っていたのです。
でも仕立てたスーツを着た瞬間
見たこともない美しさに
息をのみました。
コンプレックスのなで肩が
とんでもなく美しい曲線を
描いていたのです!

なにが起きたのか?
と思い聞いてみると
肩がナポリ仕立てのスーツの真骨頂
肩ラインに角度をつけているので
なで肩の人の方があいやすいと
教えてくれました。
そうした説明に深い納得をし
そこからナポリ仕立てのスーツ
に惹かれていきました。
と同時にコンプレックスも
無くなっていきました。
そして独立したときに
私が感じたあの感動を
お客様にも体験をしてもらいたいと
お取引をお願いをしたのですが,
まったく相手にされませんでした。

業界でも有名な工房さんで
いろいろな意味で敷居が高く
創業当初は私では
取引ができなかったのです。
そこから少しずつ実績を積み
信用をだんだんと作るなかで
何回もアプローチをかさね
ようやく創業5年目くらいから
お取引させて頂けるようになりました。
数年前からは
おたがいに重要なお取引先
としてのお付き合い
が出来るようになってきました。
1998年の偶然の出会いから
今はイルサルトのお客様のスーツを
丁寧にお仕立てくださっていることに
感謝の気持ちしかありません。
ただ単にスーツを仕立てるのではなく
私が体験した感動や積み重ねた信用をも
一緒に仕立て頂きスーツに込めています。
よりよいお品物を仕立てるために
しっかりと学んでまいります。
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