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日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋
2024年5月4日

大谷翔平さんのスーツはなぜダボダボなのか?

Vol.6627




大谷翔平選手のスーツ姿が
話題になっていますね。

このスーツには
賛否両論あるようですが
服飾専門家としての意見を
書いてみます。

今回のポイントは3つ。


まず1点目、
大谷選手はこのスーツを
選んでいないということ。

BOSSとの契約内容は知りませんが
ブランドアンバサダーというのは
BOSSの広告塔なので
大谷選手の意思よりも
ブランドの意思が優先されます。







つまり
大谷選手が着たいものではなく
BOSSが着せたいもの=売りたいもの
を着せて宣伝したい。
だから高額な広告費を払うのです。

以前に流行ったピタピタのものから
すこしゆったりしたシルエットに
トレンドが変わってきているので
BOSSはここを発信したいのでしょう。

2つ目ですが
「似合っていない」という意見
これがすごく多い。

ただなかには
「似合っている」という声もあり
人によってバラバラ。







似合う似合わないは人の主観
見る人により判断が変わります。

似合っていないと言うのは
持っているイメージと違う場合
起きる感情です。

今回の場合で言えば
「ジャストサイズでカッコいい大谷さん」
というイメージを持っている人が
「ダボダボの大谷さん」を見たときに
似合っていないという感情になる。

そういう流れです。







もしいつも大谷選手が
某北国家 将軍のような服だったら
似合わないと感じる人はいなく
いつも通りの大谷さんで似合っている
という意見になったはず。

実際に昔のプロ野球選手は
こんな格好の人多かったですから。。

だから似合う似合わないというのは
ものすごく情緒的で
人の感情に左右されるものなのです。

そして3点目が
「トレンドとスタイル」の違い。


トレンドというのは
時代によって変わりますが
スタイルは生き方なので
そんな簡単にはかわりません。

スティーブジョブズさんの
黒タートルはスタイルの最たるもの。

どんな時代になったとして同じ格好で
あのスタイルを貫きとおしたでしょう。
それが生きざま、美学だからです。




会社の顔である経営者の皆さまには
ぜひこの「スタイル」を確立してほしい。
表層的なトレンドでななく
自分の志や想いをカタチにかえたものを
纏う覚悟を持ってもらいたい。

なぜなら服は単なる物でなく
アイデンティティそのものだからです。

大規模窃盗事件が発生するなか
永遠の野球少年で
野球以外の事は考えられない。。。

そんな報道もありましたが
今回の装いも完全に任せてしまった
のかもしれませんね。





しかし
日本の宝である大谷選手には
ぜひそんな覚悟で
自分のスタイルを確立してほしい。

BOSSもそれに協力し
大谷選手にしか纏えないものを
ともに創りあげてほしい。

そんなことを思います。

もしBOSSが手に負えないようであれば
イルサルトがいつでも
バッターボックスに立たせて頂きます!


はじめての書籍が
発売されました!
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よりご購入いただけますので
ぜひ読んでください!
末廣徳司の本
末廣徳司の画像
日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋。
株式会社イルサルト
代表取締役社長
末廣 徳司
tokuji suehiro

経営者、政治家、医師、作家、
講演家、士業、芸能人、
スポーツ選手に至るまで
創業以来11年間で
のべ15,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる

ことをミッションにしている。