2023年4月21日
なぜ「服用」なのか?
vol. 6248
先日興味深い話を
お聞きしました
服は着る薬だった
これは全然知りませんでした
「装う」という概念や
「衣替え」という文化が
平安時代からはじまり
日本人の美意識の原点が
この時代にあります
自決するときに
わざわざ白装束に着替えるのは
装いと精神が繋がっているからです
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2022/05/136096791251813111775_130216-1-11.jpg)
そしてさらにもう1つ
服とは着る薬だったという話
服用ということばは
ここから来ているのです
小薬は、飲み薬や貼り薬
中薬は、鍼灸
大薬は、身に纏うもの
草木には薬効効果があり
紅花で染めた赤の腰巻きには
保温効果
殿様の頭に巻かれた
紫の鉢巻きは頭痛止め
鉢巻きの色を江戸紫とよび
紫草の根には解毒の薬効があり
これで染めた鉢巻を巻くことで
病状を和らげられると考えられていたのです
◆服に語らせる
「大薬は身に纏うもの」
とかんがえると
服をあつかう人としての
意識がおおきくかわります
纏うものいかんでは
精神的にも肉体的にも
健康になったり
ときには不健康になる
装いと精神性がつながっているのを
ここでも確認することができました
佇まいに精神性をこめるのは
日本人のDNAともよべるのです
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2022/05/20220518Tn-294-682x1024.jpg)
またそう考えることで
服を扱う人間としての
誇りも生まれてきます
ただ単に着るのではなく
精神と装いをつなげて
何者なのかを服に語らせる
このお話をきいて
またモチベーションが上がってきました
こういう時代だからこそ
なぜ装うのか? の意味や価値を
伝えつづけたいと思います
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