ローマに1日にして着かず
Vol.7150
年2回のイタリア出張は
毎回すべてマイルで飛ぶ格安の旅。
しかしコロナ明け以降、
マイルの席がなかなか取れない!
以前はサクッと予約できたのに、
今回はまるで長編ドラマのような
ルートになっているのです・・
関空 ➡ ハノイ ➡ パリ ➡ ローマ。
「ローマは1日にして成らず」
とはよく言いますが、
今回はまさに
「ローマに1日にして着かず」
先日いった万博イタリア館、
展示されていたのが
大正時代にローマ➡東京を
とんだ飛行機のレプリカ。
当時ローマを飛び立ったのが12機、
しかし故障等で到着したのは
たった3機だったようです。
そこから100年経ち
ほぼ確実にローマに到着できるのは
すごく有難いですね~

けれど不思議とこの
「なかなか辿り着けない感じ」が
どこかイタリアらしいなと思うのです。
何事も“ゆっくり”を大切にする国。
食事も、会話も、仕事も――
効率よりも「味わうこと」に
価値を置くのがイタリア流です。
イルサルトのスーツづくりも同じ。
最初のヒアリングから仕上がりまで、
数か月かかることもあります。
けれどその時間のなかで
お客様の想いを聴き、理想の姿を描き、
”生き方”を縫い込んでいく。
スピードよりも丁寧さ、
結果だけでなくプロセス。
この積み重ねが
1着の奥深さを生み出すのです。
時間をかけることは、
決して無駄ではありません。
むしろ時間を“味わう”ことで、
物や人への愛着が深まり、
人生が豊かになっていく。

世の中はますます
スピードを求める時代。
けれど本当に価値あるものは
時間をかけなければ辿り着けません。
遠回りをしたからこそ見える景色、
待つ時間があるからこそ
心から感じる高揚感。
そこにあるのは
効率とは真逆の豊かさ。
今回の旅も、
時間がかかるからこそ心が動く。
ナポリにたどり着くその瞬間まで、
ゆっくりと旅の余韻を楽しみ
「理念を纏う」ため
の新たなインスピレーションを、
たくさん受け取ってきます。
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