経営者には是非知って欲しいスーツの流れの話
スーツをきちんと着る事の出来る人が減っている
先日のブログでも書いたのですが、先日のイタリア出張で最も感じたのはそんな事でした。ピッティウオモと言う世界最大級のメンズの展示会を毎回視察しているのですが、そこに集まってくるのはバイヤー、プレス、販売員さんと言った所謂ファッションのプロなのです。
そのプロ達の着こなしを見ていると、行き過ぎていると言うかファッションに偏りすぎていてとても一般のビジネスでは取り入れる事の出来ないスタイリングが多いのは確かなのです。数年前に比べるとスーツを着ている人が激減しています、もっと正しく言えば”キチンとスーツを着ている人”がすごく減っているのです。
逆に今ピッティ会場で存在感を発揮しているのは、きちんとサイズの合ったスーツを着てネクタイを締めて磨かれた靴を履いている人達なのです。
ファッションのプロなので自身がトレンドを発信するのは構わないと思うのですが、それをそのままお客様に勧めてしまうとお客様自身が知らない間に信頼感を失ってしまう場合もありますので注意が必要です。通常のビジネスシーンはファッションを競う場ではないからです。又今までの艶っぽいイタリア血中度の高いスタイルは少し古くなってきていると言う全体のトレンドの傾向もあります。
英国的な要素を取り入れる
イタリア人は英国ブランドに対して憧憬が強く、元々英国テイストが大好きです。私も今回イタリアの後、ロンドンに行ったのですがやり過ぎのイタリアンテイストに食傷気味でしたので,英国紳士の着こなしが新鮮に感じられました。
少し前の英国ブランドと言うと”どんな流れが来ても我が道を行く”様な所がありましたが、ここ数年は少しトレンドを取り入れるブランドも増えています。イタリアブランドに比べると変化が少なく地味な印象も強い英国ブランドですが、振れすぎた振り子が元に戻るように原点回帰の流れできちんとした英国テイストが大切になるのではないか、私はそう感じています。
日本人のスタイリングは?
元々のスーツの起源であり正統派の英国、持ち前のラテン乗りでスーツを毒を注入し覚醒させたイタリア、そしてここは日本。スーツのテイストも色々あり、どんなスタイリングをしたら良いのか分からない方も多いのではないかと思います。でも大切なのはそういった表層的な部分を見るのではなく、スーツの普遍的で本質的な部分を見抜く事です。
表面的な部分だけを見ていると色々なものに振り回されます、でも普遍的で本質的な部分は何か?それは経営者にとってスーツとは自分が何者であるのかを示し、他の誰でもない自分自身の存在感を強く刻みつける為のツールなのです。トレンドもブランドも二の次です。
英国、イタリア、そして日本の良さをミックスし一人一人経営者に最適なスーツを提案し、ビジネスが上手くいくお手伝いをする。
それがイルサルトにしか出来ない事であり、ミッションであると今回の出張で強く感じました。
これからこの部分を深掘りしていきたいと思います。
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