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経営者なら知っておきたいフォーマルウエアの基礎知識

イルサルトのお客様で現在取締役をしていらっしゃるお客様が3月に社長に就任され,3月に就任記念パーティを開催されます。そのパーティにご招待を頂いたのですが,どんな装いをしていこうか考えた結果ディレクターズスーツで参加をさせて頂く事にしました。

フォーマルの装いってどういった装いなのか良くわからない。。。そんな方も多いと思いますのでフォーマルウエアに関して簡単に説明したいと思います。フォーマルウエアはその格式においてモストフォーマル,フォーマル,セミフォーマルの3段階に分かれ,更にフォーマルとセミフォーマルは昼と夜間に分かれますのでフォーマルウエアは全部で5種類に分けられると言えます。

モストフォーマル,第一礼装,礼装(昼夜問わず)

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燕尾服

燕の尻尾の様なフロントカットから,日本語で燕尾服(テイルコート)と呼ばれる唯一のモストフォーマルの礼装です。最も正式な儀式においては昼夜問わず着用されます。コート(上着)はボタンを掛けない特殊な仕様のダブルブレステッドで,パンツ(トロウザーズ)の外側の縫い目には2本の側章が施されています。

必ず白の蝶ネクタイをしないといけない事から別名ホワイトタイと呼ばれ,宮中や王室での正式儀装として使われます。現在本当の意味でのフォーマルウエアと呼ばれるものはこの燕尾服だけと言える最もフォーマルな装いですが,日本では形骸化してしまい一般の礼装として使われる事は殆どありません。

フォーマル,準礼装,盛装-お昼間(18時まで)

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モーニングスーツ

モーニングコート,ベスト,パンツ(トロウザーズ)の三つ揃い。かつて日本で唯一の礼服として昼夜を問わず着用されていましたが,読んで字のごとく本来は午前中の礼服です。正式には昼間の準礼装であり,夜間に着用するのは誤りです。コートの形が燕尾服と似ていますが,襟にシルクの拝絹がないのとフロントの形が少し違います。

このモーニングスーツが実質的には昼の礼服の中で最もフォーマルな装いで結婚式における新郎や新郎のお父様の服装として最も常識的な礼服と言えます。

フォーマル,準礼装,盛装-夜間(18時以降)

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ディナースーツ(タキシード)

アメリカではタキシードと呼ばれ,イギリスではディナースーツと呼ばれる夜間(18時以降)の祝儀に使われる準礼装です。ラペル部分に拝絹が施され,パンツ(トロウザーズ)の脇には測章が一本付くなど燕尾服の意匠を簡略して踏襲しています。

必ず黒の蝶ネクタイをしなければいけない事から別名”ブラックタイ”と呼ばれています。又モーニングは昼の不祝儀にも着用しますが,ディナースーツ(タキシード)は祝儀専用のフォーマルウエアになります。

夜間の第一礼装は燕尾服ですが,現在の日本では外交官,政治家,音楽家などき極めて限られた職業の方々だけが国賓との晩餐会や宮中での諸行事など極めて限られた機会でのみ着用するものですので,一般の方はタキシードを夜間の第一礼装と考えて頂いて差支えありません。

セミフォーマル,略礼装-お昼間(18時まで)

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ディレクターズスーツ

モーニングスーツのコートを共地のジャケットに取り換えたものです。ブラックスーツが日本独特の礼服であるのに対して,ディレクターズスーツは世界に通用する正しい略礼装になります。モーニングスーツ同様アクセサリーを変える事により祝儀,不祝儀どちらの場合にも着用する事が可能です。

セミフォーマル,略礼装-お昼間(18時以降)

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ダークラウンジスーツ

チャコールグレイや濃紺の一般的なスーツの事です。夏なら上下,それ以外のシーズンでしたらスリーピースがオススメです。不祝儀の際には共地のスリーピース,祝儀の際にはライトグレーやアイボリーと言った少し変わった色のベストを着用するとより華やかな雰囲気になります。

上下黒のスーツは日本だけに存在する礼服で,服装先進国であるヨーロッパでは濃い色合いのラウンジスーツが十分略礼装として認知されています。

まとめますとフォーマルシーンの格式はモストフォーマル,フォーマル,セミフォーマルの三つに分かれますが,初めのモストフォーマルについては日本ではごく限られた方にしか当てはまりませんので,一般的な方に関してはフォーマル,セミフォーマルの二つがあると認識して頂ければ十分です

又このフォーマル,セミフォーマルは着用する時間帯により昼間,夜間に分かれますので合計4つに分かれるのですが,フォーマルのモーニングスーツに関しては現在では結婚式における新郎,または新郎の父以外のシーンで着用する事はあまりないのではないかと思います。

ですので一般の方が持っておくべきフォーマル着は,フォーマルの夜間準礼装であるディナースーツ(タキシード),セミフォーマルのお昼間の略礼装であるディレクターズスーツ,そしてセミフォーマルの夜間略礼装であるダークラウンジスーツになります。

まずはこの違いを知って頂き,自分にとって必要なフォーマル着は何かを知りその上で揃えていくようにしていきましょう。

※今回の記事は,黒は日本の常識,世界の非常識(高橋純著 小学館)を参考にさせて頂きました。

この記事を書いた人
末廣徳司の画像
末廣 徳司
株式会社イルサルト 代表取締役社長

日本唯一の
経営者専門スーツ仕立て屋


経営者、政治家、医師、作家、講演家、
士業、芸能人、スポーツ選手に至るまで
創業以来11年間で
のべ15,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる


ことをミッションにしている。

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