“記憶に残す”経営者になる為の装いで最も大切な事
経営者の装いに好印象は不要
”末廣さんってスーツ何着持っているのですか?”
そんな質問を良く頂くのですが,私が持っているスーツは春夏物で20着ほど,秋冬物で20着ほど合計で40着ほどのスーツを持っています。でもこの40着のスーツは実はスリーピースとダブルの2種類しかありません,そして全てのスーツのサイズは全く同じサイズです。実は最近少し運動不足気味で体重が三キロほど増えてしまったのですが,スーツのサイズは変えずトレーニングをして元に戻すつもりでいます。
何故スーツのサイズを変えないのか?と言うと,自分のシルエットを一定に保つ為です。何故一定に保つ必要があるのかは後述しますが,経営者にとってこのシルエットを一定に保つと言うのは絶大な効果があります。
何故2種類のスーツしかなく,サイズは全て同じ,シルエットを一定に保つ事が大切なのか?と言うと私自身のブランディングの為です。ブランディングの目的を単純に言えば,他人との明らかな違いを作り出し相手の記憶に強く刻み込む事です。もっと単純に言えば”忘れられない存在,記憶に残る存在”になる為です。
これは”ブランド”と言う言葉の語源に由来します。ブランドとは元々自分の牛と他人の牛を識別するために牛の身体に刻み込んだ刻印の事を指します。由来の通り,他人との明らかな違いの事を”ブランド”と呼ぶのです。経営者の装いには”好印象”は不要です。必要なのは”存在感”由来の通り相手の記憶に強く刻みこむような”存在感”が経営者の装いには必要です。
形と色を使いこなす
そしてこの”存在感”を強くするためにぜひ知っておいて頂きたいことがあります。それは”形と色”を使いこなすと言う考え方です。何故なら人間の記憶は色と形で刻み込まれるからです。色が変わっても形が同じであれば記憶に残りやすくなり,形が違っても色が同じであれば記憶に残りやすくなります。勿論色も形も同じなのが最強と言えます。
そして形と色のどちらの力がより強いのか?と言うと色の力です。ですのでブランディングを意識する経営者は”何色を纏うか?”に意識をする事が非常に大切です。私の持っているスーツが二種類しかないのはここに由来します。私は仕立て屋なので色のご提案をするためにも自分自身が色々な色を着る事が求められます。ですので色々な色のスーツを持っています。
しかし私の持っているスーツはスリーピースとダブルの二種類。全てのサイズを同じにしているのは自分のシルエットを常に同じにして記憶に残りやすくしているのです。私の場合は,色の力は使わずに形の力を使い自分自身のブランディングをしています。
とは言え,メディアに出たりする時や,プロフィール写真の装いは上から下まで毎回全部同じにして色と形のパワーを最大限使い自分自身のイメージを固定するように意識をしています。元々ファッションが大好きで以前はジャケットパンツスタイルとか色々していたのですが,自分自身のブランディングを強化する為にも纏う服を全て変えました。
会うたびに印象の違う人はなかなか覚えてもらえません。政治家がいつも同じ様な色を纏っているのも,タレント名鑑に載っている写真が長期にわたって変えられないのも,お笑い芸人さんがいつも同じ格好をしているのも全ては記憶に残し覚えてもらう為です。
特にこれからの時代は”個性”が今まで以上に大切になってきます。物も情報も溢れている中で今まで以上に大切になってくるのが”何を買うかではなく誰から買うのか?”です。選んでもらえる人,選んでもらえる会社になる為にも,価値が伝わりやすくその存在を人の記憶に強く刻み込むような装いを意識していきましょう!
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