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奈良の田舎者と時代の最先端のユナイテッドアローズ

この経験が無かったら今の仕事は出来ていないだろう。。。

そんな風に言えるのがユナイテッドアローズでの販売経験なんです。時を遡る事23年前の1991年,奈良県から上京した田舎者のボクがたまたま入ったお店がユナイテッドアローズ渋谷店。超ダサかったボクはユナイテッドアローズなんて全く知らずたまたま入ったのがこのお店だったんです。

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今はもうありませんが明治通りに有った渋谷店、ユナイテッドアローズの一号店です。

ダサい田舎者に3時間の情熱接客

当時のユナイテッドアローズと言えば,ファッション上級者の御用達のお店。DCブランドブームが去り,セレクトショップが台頭し始めた,まさに時代を作っていた最先端がこのユナイテッドアローズでした。そこに奈良の田舎侍がたまたま入ってしまった。その運命の巡り合わせには今では感謝ですが,当時の渋谷店は重松会長、バイヤーの鴨志田さん,栗野さんとそうそうたるメンバーが店舗にいたまさにドリームチームの様なお店でした。

ボクを接客して下さったのは栗野さんでしたが,なんだこのダサ造は・・・と思われたと思います、だって当時のボクはこんな格好でしたから・・・

970101_463097160436081_993748855_nまさにバブルスーツ!大学の入学式も確かこのスーツ・・・・

でもそんなボクにも関係なく栗野さんはプロとしての接客をしてくれたんです。たまたま見ていた靴の接客でしたが,その靴がどういった歴史があるものなのか?から始まって,どういうファッションに合わせて欲しいのか?まで。ボクは栗野さんのあまりの格好良さにシビレてしまいました。元々親が洋服屋だったのでいつか洋服屋になろうと思っていたのですが,ボクが目指す洋服屋はこれだ!と思い込み,何回もお願いしてようやくユナイテッドアローズで働かせてもらえるようになりました。

そこからが地獄の始まりでした。。。

そんな時代の最先端のユナイテッドアローズで働けるようになったボク。当時一番自信のある格好で出勤初日に行ったら,藤川洋店長に上から下までジロリと見られ ”今日はストック整理をして下さい!” と言われたんです。。。あれ??販売の仕事のはずなんだけど??と不思議でしたが,まあ最初だからそうなんだろうと思っていたら何と一ヶ月近くもずっとストック整理がボクの仕事でした。

要はボクがあまりにもダサかったので、とても店頭には立たせられない・・・そんな判断だった様です。

521416_400535623358902_429797458_n当時の名札

そして一ヶ月後,ようやく店頭に立たせてもらえる様になったものの,毎日毎日厳しい先輩方からのダメ出しが続きます。靴がダメ!ネクタイが変!その靴下何とかして!その靴本当に良いと思って買ったの?しまいには全部ダメ!そんな日もありました。来る日も来る日もダメ出しの日にボクはノイローゼ気味になり,行くのが嫌になりました。

お店の商品も当時はバイイングが多かったので横文字ばかり,他店からの在庫の問い合わせも品番ではなくブランド名で言ってくる。品番で言われたらまだ探しようもありますが,ブランド名で言われたら知識の無いボクとしては全く分からない。なので他店からの在庫の問い合わせは全て”お取り置きです”と答えていました。でもある日30個ほど在庫のある商品をいつも通り”お取り置きです”と答えたら、なわけないだろーと藤川店長に電話が入りボクの悪行が全てバレてえらい怒られた事もあります。

スーツの着こなしを叩き込まれる

でもそんな生活を続けているとさすがのボクも学習するようになります。当時のユナイテッドアローズのスタッフは個性的な方が多かったですが,みんな異常に服が好きですごくカッコ良くて仕事に誇りを持っていました。そしてお客様もすごく服が好きでオシャレな方が多かったんです。そんな環境にいると段々着こなしの仕方が分かってきます。お店のスタッフもそのお店を全部カッコ良くしたいと言う思いがあるからボクに厳しく指導をしてくれました。だからボクは超一流の環境で服の着こなしについて学ぶ事が出来たんです。

今の仕事を出来ているのもこの経験によるもので,ユナイテッドアローズの経験が無ければもしかしたら独立していなかったかもしれません。お店に入ったのはたまたまでしたが,もしかしたらこれも運命だったのかもしれませんね。

この記事を書いた人
末廣徳司の画像
末廣 徳司
株式会社イルサルト 代表取締役社長

日本唯一の
経営者専門スーツ仕立て屋


経営者、政治家、医師、作家、講演家、
士業、芸能人、スポーツ選手に至るまで
創業以来11年間で
のべ15,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる


ことをミッションにしている。

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