自分の好きなものだけを売る
vol.6250
英国仕立てが好きで
いままで好んで着ていましたが
こんなに軽いスーツ初めて!
ナポリ仕立てもいいですねーー
クセになりそう(^^)
そんな嬉しいお言葉を
Mさんからいただきました!
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2022/05/283003039_5133235313422219_2964649779328013200_n-1.jpg)
軽さの秘密は肩
肩パットを極限まで薄くし
シャツのように縫うことで
軽さと着心地の良さを
両立しています
英国スーツは
かちっとしていて構築的
重厚感もたっぷりです
それはそれで
カッコイイとは思うのですが
私があまり好きでないのです・・
とはいえ以前は
英国スーツのご要望があれば
お仕立てをしていました
でもお仕立てしているなかで
自分が好んできないものを
お仕立てするのもどうなんだろう・・・
と思い、つくるのをやめて
ナポリ仕立て一本に絞りました
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2015/06/2015-06-19-11.31.45-768x1024.jpg)
ナポリのサルトにいったとき
印象深いシーンに出会いました
※
サルトとは
仕立て屋を意味するイタリア語
店にはいってきたお客様が
自分の好みをいろいろというと
店主が一言
それは
うちのスタイルじゃない
ほか行ってくれ
それを見たときに
カッコイイ!!と思ったんです
リクエストとおりに
作ろうと思えば作れますが
自分の流儀をとおし作らない
その姿勢にロマンや矜持を
感じざるをえませんでした
自分の創るスタイルに自信をもち
実際に喜んでくれるお客様がいる
これってすごくシアワセなこと
良いと思っているのは自分だけだと
ただの自己満足でしかないですが
価値を認める人がふえることで
自然と繁盛するお店になる
とくに小さな会社の場合は
なんでもできるではなく
自分にしか出来ないを極めることが
大事だと思うのです
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2016/06/DSC_1359-1024x682.jpg)
ヴェスヴィオ火山の稜線のように
なだらかにおちていく肩ラインが
ナポリ仕立ての真骨頂
なで肩のお客さまは
肩線が落ちているので問題ないのですが
いかり肩は肩線がさほどおちないので
このラインを出すことができませんでした。
がしかし今回ついに・・・
いかり肩のお客様でもこのシルエットを
出せるよう改良することができました!
肩のシルエットは
スーツやジャケットの顔
ブランドネームで区別するのでなく
ぱっと見でイルサルトとわかる
そんな物作りを極めていきます!
はじめての書籍が
発売されました!
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ぜひ読んでください!