自分の好きなものだけを売る
vol.6250
英国仕立てが好きで
いままで好んで着ていましたが
こんなに軽いスーツ初めて!
ナポリ仕立てもいいですねーー
クセになりそう(^^)
そんな嬉しいお言葉を
Mさんからいただきました!
軽さの秘密は肩
肩パットを極限まで薄くし
シャツのように縫うことで
軽さと着心地の良さを
両立しています
英国スーツは
かちっとしていて構築的
重厚感もたっぷりです
それはそれで
カッコイイとは思うのですが
私があまり好きでないのです・・
とはいえ以前は
英国スーツのご要望があれば
お仕立てをしていました
でもお仕立てしているなかで
自分が好んできないものを
お仕立てするのもどうなんだろう・・・
と思い、つくるのをやめて
ナポリ仕立て一本に絞りました
ナポリのサルトにいったとき
印象深いシーンに出会いました
※
サルトとは
仕立て屋を意味するイタリア語
店にはいってきたお客様が
自分の好みをいろいろというと
店主が一言
それは
うちのスタイルじゃない
ほか行ってくれ
それを見たときに
カッコイイ!!と思ったんです
リクエストとおりに
作ろうと思えば作れますが
自分の流儀をとおし作らない
その姿勢にロマンや矜持を
感じざるをえませんでした
自分の創るスタイルに自信をもち
実際に喜んでくれるお客様がいる
これってすごくシアワセなこと
良いと思っているのは自分だけだと
ただの自己満足でしかないですが
価値を認める人がふえることで
自然と繁盛するお店になる
とくに小さな会社の場合は
なんでもできるではなく
自分にしか出来ないを極めることが
大事だと思うのです
ヴェスヴィオ火山の稜線のように
なだらかにおちていく肩ラインが
ナポリ仕立ての真骨頂
なで肩のお客さまは
肩線が落ちているので問題ないのですが
いかり肩は肩線がさほどおちないので
このラインを出すことができませんでした。
がしかし今回ついに・・・
いかり肩のお客様でもこのシルエットを
出せるよう改良することができました!
肩のシルエットは
スーツやジャケットの顔
ブランドネームで区別するのでなく
ぱっと見でイルサルトとわかる
そんな物作りを極めていきます!
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ぜひ読んでください!