「商売人と神主」2人の祖父から叩きこまれた 装いの神髄
Vol.6852
年末恒例のお礼参りに
お伊勢さんに行ってきました。
雪のふる年もありましたが
今年はとんでもない快晴!
気持ちのよい青空の下で
しっかりお礼を伝えてきました。
神社にはすごく縁があります、
というのも母方祖父が
神社で宮司をしていたのです。
奈良 大神神社や
福岡 太宰府天満宮のあと
鹿児島県薩摩川内市の新田神社で
宮司をしていた祖父。
ちいさいころは毎年
鹿児島に行っていたのですが
祖父に会うたびに衣冠(服装)が
華やかになっていきました。
衣冠の変化は
宮司としての位が
あがっていた証拠だったのです。
しかし
特級とよばれる最上位は
「上下真っ白」
普段着から衣冠に着がえると
祖父の顔つきが変わり
「いつもの優しいおじいちゃん」
ではなくなるのです。
気軽に話しかける感じでなくなり
だれかに憑依されたかのような
すこし怖さを感じたこともあります。
装うことの本当の意味は
“自分は何者かを服に語らせる行為”
なのだと祖父が教えてくれました。
父方の祖父は
奈良で紳士服屋を経営し
装いを業とした人生をいきました。
ピカピカに磨かれた靴をはき
細身の体にフィットした
仕立ての良いスーツを着る祖父は
すごくカッコよかったのを
いまでもよく覚えています。
服を大切に
そして自分も大切に
やりきる人生を創る
そんなことを
祖父は背中で教えてくれました。
両家の祖父から
装いの神髄を叩きこまれた私が
いま仕立て屋をしているのは
必然なのかもしれません。
いろいろありながらも
こうしてイルサルトの仕事に
出会うことができたのは
2人の祖父の導きによるもの。
そんな祖父への恩返しは
2人のことをどんどん人に話し
この与えられた使命に生きること。
ディズニー映画
「リメンバーミー」が
私は大好きなのですが
何回みても泣いてしまうのが
私たちがあなたのことを
どれだけ愛しているか
わすれないでいて!
と先祖が子孫に伝えるシーン。
2人の祖父はいまでも孫の私を
愛してくれているはずです。
大切なことを教えてくれた
2人の祖父に恥じない
人生を生ききっていきます。
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