経営者も服も整いすぎないことが共感をうみだす
Vol.7089
整っていないけれど
心に残る風景。
初めてナポリを訪れたとき
そんなことを感じました。
まるでアジアの街のように
クラクションが鳴り響き
突き進むバイクや車
洗濯物がはためく路地裏。
壁に描かれたグラフィティ。
香ばしいピッツァの香り。
人々の笑い声がこだまする広場。
どこを切り取っても
「整然」とはほど遠い。
けれど、
なぜだか圧倒的に“魅力的”
それがナポリの街なのです。

整っていないのに美しい。
整いきっていないからこそ
心が惹かれる。
ナポリの街を歩いていると
整えることだけが美しさではない
と教えられるのです。
そもそも私は
そういう考え方ではありません。
時間とおりに、
決まったとおりに、
いつもの手順を踏んで、
物事を進めるのが得意。
シナリオあるものに安心し
現場対応力に乏しい。
でもナポリにいくようになって
すこしずつ変わってきました。
時間通りに来ないバス、
注文を取りに来ないレストラン、
突然キャンセルになる電車。
最初はイライラしましたが
触れつづけていると
そういうもんなんだと
思えるようになる。
「ちがい=まちがい」
だと思っていたのが
ちがいを楽しもう!!
そう思えるようになったのです。

整っていることには
安心感があります。
左右対称なデザイン、
ポケットの美しい配置、
寸分狂わぬスーツのライン。
それらは確かに美しい。
けれどそこに“ゆらぎ”が加わった時
さらに魅力が増すと思うのです。
完璧と思っていた人の
失敗談を聞いたら
親近感を感じ
より魅力を感じるように
「ゆらぎ」をくわえる。
そのためには
人間らしさを大切にする。
余白を楽しむ。
個性を尊重する。
ナポリが私に教えてくれたのは
そういう「美」のあり方。
整っていながら
どこか抜け感がある。
信頼感の中に
遊びがある。
そんなスーツを仕立てていきたいと
あらためて思います。
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