息子にホメられた日

Vol.7169


ある日のこと。
机の上に置いていた私の名刺を、
息子がじぃ〜っと見ている。

「どうしたん？」

と聞くと、
しばらく沈黙ののち、
真剣な表情でひとこと。

この名刺……
めっちゃよお出来てるやん。
すごいな。

……え、
まさかの名刺レビュー！？

おもえば
息子に褒められる機会なんて
そう多くない。

思春期ど真ん中なので
なにをきいても



「ふつう」
「まあまあ」
「べつに」



そんな息子が、
職人のように目を細めて
「よお出来てるやん」
と言ってくれるとは。

もうその瞬間だけで
印刷費の元は取れました(^^♪

名刺というのは、
小さな紙切れだけれど、
経営者にとっては
“理念のしるし”みたいなもの。

会社名や肩書きだけでなく、
そこに込めた想い、
歩んできた時間。

そして何より
「自分はこう生きる」
という覚悟が詰まっている。









だからこそ息子のその一言が、
どんな営業トークよりも
胸に響きましたね。

名刺を見て
「すごいな」と言われるのは、
デザインが格好いいだけじゃない。

きっとそこに
“想い”が見えたからだと思う。

自分の仕事に誇りをもち、
魂を込めてやっていれば、
たとえ一枚の名刺からでも
伝わるものがある。









息子よ、ありがとう。
名刺のデザインは父の顔や。

これからも、
「よお出来てるやん」
と言われる生き方を
貫いていきます(^^♪