インパネスコートへの挑戦

Vol.7173


今回ご依頼をいただいたのが
“インパネスコート”







スコットランドの
インバネス地方で生まれ、
明治時代には和装用外套として
一世を風靡した伝説のコートです。

そう、
あのシャーロックホームズが
愛したスタイル。

クラシックでありながらミステリアス。
そしてどこか誇り高い雰囲気を
まとっています。






そんな歴史ある一着を、
イルサルトが手がける——
つまり「伝統への挑戦」です。

服づくりの世界では、
王道を極めることも大切ですが、
あえて“異なる文脈”を
掛け合わせることにこそ、
新しい美が宿ると思うのです。

今回のテーマは


英国の伝統×
イタリアの色気×
日本の職人技。


異国の文化同士が出会い、
新しい音楽を奏でるようなもの。

スコットランドの重厚さに、
ナポリの柔らかさを。
そして日本の繊細な手仕事を。

完成するころには、
きっと「ただのコート」でなく、
“物語を纏う一着”
になるでしょう。









イルサルトの挑戦は、
いつもこの繰り返しです。

前例がないと言われた
“経営者専門スーツ仕立て屋”
を立ち上げたのもそう。

“経営理念を身に纏う”
という言葉に出会ってから、
私は服を「着るためのもの」でなく
「生き方を形にするもの」
として仕立ててきました。









挑戦するたびに周りからは
「本当にそれで大丈夫？」
と言われます。

ナポリの20周年記念パーティも
いろいろな事を言われます(^^♪

でも、挑戦しない限り、
誰かの心に残る仕事はできない。

挑戦とは、
まだ見ぬ未来を信じる勇気のこと。
そしてその勇気を形にするのが、
私にとっての服づくりです。




インパネスコートの完成が
いまから待ち遠しい。




この一着もまた
イルサルトの挑戦の証。

時代を越え、国境を越え、
“装い”という言葉の
新しい可能性を拓いていきます。