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日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋
2016年3月23日

経営者には是非して欲しい!イタリア人が教えてくれたカッコイイ仕草

初めてのピッティ

今から5年ほど前の事,ピッティウオモ視察の為に初めてイタリアに出張に行ったときのお話です。その時は大変光栄な事にピッティウオモ事務局がご招待をして下さり,往復の飛行機代やホテル代金(五つ星の最高級ホテルでした)も含めて全てピッティウオモ事務局が負担をしてくれ招待をして下さいました。

ピッティウオモ事務局としてはブースに出展するブランドを増やしていきたいという狙いがあり,出展ブランドを増やす為には将来的に大きなバイヤーになりそうな人を世界で3名ほど選んで毎回招待をする枠が有り,その時にたまたま私が選ばれた様なのです。そしてパリからフィレンツエ入りする際にフィレンツエ空港に着くはずの飛行機が濃霧の為ピサ空港に着くと言うトラブルが有りました。

ピサからフィレンツエまではかなり距離がある上に深夜のフライトだった為電車も全て終わっていて周りの人たちはどうやってフィレンツエまでたどりつくのかを頭を悩ませていて,私もどうしようかと思っていたのですが,協会から招待されていた私にはフィレンツエからわざわざ迎えの車がピサ空港にまで来てくれていたのです。あの時ほど招待枠で行かせて頂いた事を幸せに思った瞬間はありませんでした。

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迎えにきてくれたのはこの方!神様に見えました(笑)

イタリア人のカッコイイ仕草

そして迎えの車で23時頃にフィレンツエに到着しました。私はてっきりもう寝るだけかなと思っていたのですが,協会から“今から食事に行きましょう!”との電話が鳴りました。日本人の感覚ですと23時から食事と言うのはなかなか考えられないのですが,イタリア人は食事を開始する時間がとにかく遅く21時~なんかは当たり前です。

日本人の感覚で18時とか19時に予約をすると大概のお店は予約が取れる、そんな文化の違いが有ります。そしてレストランに到着し,スパークリングワインで乾杯すると協会のイタリア人がネクタイを外しだしました。緩めるのかな?と思っていたら緩めるのではなく完全に外し,バッグの中に入れたのです。

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食事の時でもネクタイは外さないかと思っていた私にとっては意外な感じでした。そして食事が終わり帰ろうとした時にそのイタリア人はトイレに行ってくると席を立ち,戻ってきた彼はなんとまたきちんとネクタイを締めていたのです。そして一言“さあ帰ろうか!”その一連の仕草が私にはものすごくカッコよく見えました。そして彼に“どうしてネクタイを緩めるのではなく外したのか?”と聞いてみると彼はこう答えました。

“ネクタイを緩めるなんてだらしなく見えるからカッコ悪いから私には出来ない。ネクタイはきちんと締めるものだ。でも食事の時に何かのはずみでネクタイが汚れるかもしれない、でもそんな事を気にしていたら食事が全然楽しくない。

食事を思い切り楽しむためにもそしてネクタイを汚さないためにも緩めるのではなくて外してしまう。これは自分だけではなくて一緒に食事をしている人にもネクタイを外すように薦めるよ。自分だけがネクタイを外していても失礼だし,片方だけがネクタイを外している姿って片方がまだ心を開いていないように見える。でも帰る時にはいつ誰に見られても良いようにきちんとまたネクタイを締めなおすんだよ”

その姿を見て以来,私も接待の場面以外の友人との食事会の時には一旦ネクタイを外し,帰る時にまた締め直す様になりました。カッコイイオヤジには是非マネして欲しい仕草です!!


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末廣徳司の本
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日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋。
株式会社イルサルト
代表取締役社長
末廣 徳司
tokuji suehiro

経営者、政治家、医師、作家、
講演家、士業、芸能人、
スポーツ選手に至るまで
創業以来11年間で
のべ15,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる

ことをミッションにしている。