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経営者のスーツ選び、一張羅は不要です!

服を着る目的が変わってきている

ビジネスマン生活が長くなるとそれに比例するようにクローゼットの中の服はどんどん増えていきます。大掃除をする際に「こんな服もそういえば有ったなあー」と思った事のある方も多いのではないでしょうか。

クローゼットの中にどんな服が入っているのか?瞬時に言える方はなかなかいないのではないかと思います。でも以前の私はまさにそんな感じだったのです。ワールドに在職していた頃は社員向けに格安で服を買える機会が有ったり,同じ業界の友人に安く分けてもらったりと服を安く買う事に関しては全く困らない状況でした。

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服を安く買える環境に身をおいていたので服だけがどんどん増えていきました,これも着るかもしれない,安いから買っておこう,気がつくとクローゼットの中は服だらけ,でもどこに何が入っているか分からないから着るのはいつも同じような服,そんな感じでした。でも学生の頃はなかなか服が買えなかったので,そうして服を色々買ったり持ったりする事自体が最初は嬉しく,半分コレクションの様な気持ちでした。世の中的にもブランド物を持つこと自体がステータス,そんな時代背景もありました。

しかし東日本大震災が起こり明日には自分の人生がどうなるのか分からないと言う事実を突きつけられ,「人生がときめく片付けの魔法」や「フランス人は10着しか服を持たない」などの本が大ヒットし,片付け方法などの特集がテレビや雑誌などでも頻繁にされる様になり,服を沢山持つ事がステータスであった時代から大きく振り子は振れて,不要な物を如何に持たないか?が大切な時代に変わってきました。

自分の在り方を表現するのが服

ある意味冨の象徴でもあった服の役割が,自分が何者であるかを示し,自分の在り方を表現するツールとしての役割の重要性が高まってきたのです。

冨の象徴の役割であれば自宅クローゼットにずらりと並ぶ高級ブランドの服は非常に大きなステータスになります,それが1回しか着ていなかったとしてもその存在そのものが十分にその役割を果たしてくれるのです。ずらりと並んだ服を見ているだけである種の満足感は十分に感じる事が出来ると思います。テレビなんかを見ていると有名人の方が自身のクローゼットを人に見せた時,この上なく快感を感じ嬉しそうな顔をしているのも見たことがあります。

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しかし自分の在り方を表現するツールとしての役割として大切なのは服の数ではなくその質です。目的に合わない物をいくら所有していたとしても全く意味はありません,むやみに数を揃えるのではなく自分のコンセプトに合った服を如何にきちんと揃えるかと言う考え方が大切です。

経営者に一張羅は不要です

そう言った意味で私は「一張羅」と言う概念もこと経営者にとっては必要ではないと考えています。この服は一張羅にしよう!そう言って服を買う方がいます。どんな時に着るのかと言えばここぞといった場面,普段着るのは勿体無いけどここぞといった場面で着よう!そんな感じで服を買った事はありませんか?

私にはすごく苦い経験があります。今から18年ほど前の1998年,25歳の頃私は生まれて初めてオーダーでスーツを仕立てました。西麻布に有ったすごくオシャレで高級なお店で当時の私には全くもって不釣り合いなお店でした。恭しい接客を受け,ジャズの流れる雰囲気の良い店内でエスプレッソを頂きながら贅沢な時間を過ごし,イタリアの柔らかい生地を選び,自分なりに色々な所にこだわってスーツを仕立てました。

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価格は15万円しましたが,急に大人の階段を上がった感覚になり,スーツ自体の出来上がりも素晴らしくその時に私はこう思ったのです。

「このスーツは一張羅にして,ここぞと言う場面で着る勝負服にしよう!」

その後12年間で,そのここぞといった場面はなんと3回しか来ませんでした,3回の内訳は友人の結婚式,社内公募の面接,デートです。それ以外の時は汚すのも勿体無くて着ることが全然出来ませんでした。1回5万円の異様にコストパフォーマンスの低いスーツです(笑)そして形も古くなり,私の体型も変わった事で2010年頃に捨ててしまいました。着ることは出来ないけど値段も高かったから捨てるに捨てる事が出来ないとずっと思っていました

でも同じような経験をした方って多いと思います,そういう経験の中から色々な事を学んでいくわけですが経営者專門のスーツ仕立て屋として仕事をし始めてから思うんですが,経営者にとっては毎日が「ここぞと言った場面」なのです。どうでもいい日なんて1日もありません,毎日毎日を最高のコンディションで全力で生き切る,すべき事出来る事を愚直に継続してやり続ける事が成功する経営者にとっては必要不可欠な事です。

そういう意味でいけば経営者は毎日最高のパフォーマンスの出来る一張羅を着るべき私はそう考えています。値段の高い服ほど費用対効果を上げるためにどんどん着る,服にも働いてもらい元を取ると言う意識を持つ事です。まさに投資感覚そのものです。そしてどんどん着る事によって最初は自分でも着慣れなかったものが徐々に自分のものになり,自分に相応しい服になっていくのです。

この記事を書いた人
末廣徳司の画像
末廣 徳司
株式会社イルサルト 代表取締役社長

日本唯一の
経営者専門スーツ仕立て屋


経営者、政治家、医師、作家、講演家、
士業、芸能人、スポーツ選手に至るまで
創業以来11年間で
のべ15,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる


ことをミッションにしている。

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