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私の恩人 ユナイテッドアローズ藤川洋さん,稲川智久さん

販売員のはずが倉庫番!

服を初めて仕事にしたのは20歳の時,ユナイテッドアローズ渋谷店でアルバイトを始めた時でした。当時最も自信のあるスタイリングで意気揚々と初日にお店に行ったら,当時の藤川洋店長に”倉庫行って整理してきて!”と言われました。

アルバイト初日なので仕方ないかな?と思っていたら2日目も3日目も倉庫整理,2週間以上してようやくお店に出してもらえたのですが,当時は毎日何故倉庫番なのか全然分からなかったのです。

今から考えると,異様にダサい恰好の奴をユナイテッドアローズの店頭に立たせるわけにはいかないと言う無言のメッセージだったのでしょう,それくらい当時の私の恰好はやばかったのです。

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ユナイテッドアローズで働いているのにアニエスベーのカーディガンを着たり,春夏シーズンが立ち上がっているのに秋冬物を着たり,組み合わせがチグハグなネクタイとシャツを合わせたり服屋さんがどういうものであるかを全く理解していなかったのです。

厳しすぎるIさんのダメ出し

藤川洋店長はとても優しい方でそんな私にも分かるように色々な事を教えて下さったのですが,すごく厳しいIさん(仮名)と言う方がいたのです。朝来ると私の格好に強烈なダメ出し,上から下まで全てのアイテムを否定。毎日そこからのスタートでした。

そのダメ出しが嫌でIさんがいる日はテンションが下がり,Iさんがお店のシフトに入っていない日は私は”安息日”と呼び平和な1日を過ごしていました(笑)

でもIさんには強烈なファンを沢山いて,Iさんが薦めるものなら全部買うよ!と1人のお客様が数十万単位で買い物をしていく姿を目の前で信じられない気持ちで見ていました。そして確かにIさんはすごくお洒落で当時のユナイテッドアローズを代表する名物スタッフさんでした。

Iさんの事は苦手で仕方なかったのですが,仕事に対する姿勢とか服屋さんとしての誇りとか色々なものを学ばせて頂きました。そしてアルバイトをして1年くらい経った頃,そのIさんが”今日のスタイリングは完璧だね!”と初めて褒めて下さったのです!

その日は嬉しくて嬉しくて,ようやくユナイテッドアローズの一員になれた気がしました。その日をきっかけにスタイリングのコツなんかが分かるようになって,Iさんに怒られる事も徐々になくなっていきました。

色々な事を教えてくれたUAスタッフ

そしてユナイテッドアローズを卒業するときに,”末廣君が今から就職するワールドは大きい会社だけど,お洒落な人は少ないから貴方がワールドを変えるくらい頑張ってください!”と言ってくださって,すごく大事にされていた服や小物をIさんは私にプレゼントして下さいました。

あれから22年経ちました。

ワールドを退職し独立した私ですが,今こうして仕事が出来ているのはユナイテッドアローズでの経験があったお陰です。優しく寄り添って頂いた藤川洋さん,そしてあえて厳しく接して下さったIさん。そしてお世話になった沢山のスタッフの方々。ファッションのプロフェッショナルの方々に1~10まで全てを教えて頂きました。

写真 2017-04-28 15 00 11スーツのサイズ感,コーディネート方法等々全てはユナイテッドアローズで教えてもらいました。

その瞬間瞬間は辛いと思う事でも後から考えたら無駄な経験は何もないように思います。意味のない出来事は起こらないから,常に目の前の事を全力で取り組む。そんな事がやはり大切なんだと思います。最近特に基本の大切さを実感する毎日です。

最後に。。。Iさん(仮名)とは稲川智久さん。ユナイテッドアローズを退職されたとは聞いたのですが今は何をされているのか分かりません。又お会いしたいな~~でも又全身ダメ出しされたら嫌だな(笑)

この記事を書いた人
末廣徳司の画像
末廣 徳司
株式会社イルサルト 代表取締役社長

日本唯一の
経営者専門スーツ仕立て屋


経営者、政治家、医師、作家、講演家、
士業、芸能人、スポーツ選手に至るまで
創業以来11年間で
のべ15,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる


ことをミッションにしている。

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