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日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋
2017年5月19日

起きる事には意味がある, その時辛くても全て美味しいネタになる。

イジメにあった中学生時代

自分の中ではもう昇華出来ている事で今となっては良い思い出なのですが,私は中学3年生の時にイジメにあった事があります。

同じ部活内でのイジメだったのですが,ある日突然誰も私に話しかけてこなくなる状態になりました。所謂”無視”と言うものです。昨日まで普通に話し一緒に帰っていたのに,誰も話しかけてこないし話しかけようとすると去っていく,部活が終わっても誰も一緒に帰ってくれない。これはなかなか辛かったですね。

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どれくらい続いたのかは忘れましたが,人から嫌われる恐怖をその時に味わいました。今こうしてブログに書いていると言う事は自分の心の中に強く刻み込まれた経験である事は間違いありません。イジめてきた人の顔と名前は今でもはっきりと覚えていますから(笑)

イジメられた原因

イジめられる私にも原因があったかと思うのですが,当時の私は自分に全く自信がなくちょっとオドオドとした感じでした。これには原因があるのですが,私は初デートの時に当時一番イケている!と思っていた服で待ち合わせ場所に行った時に,彼女から”よくそんな恰好でここまで来たね・・・”と言われてしまったのです。

少しだけあった自信もなくなり,周りの人はみんな自分の事をそう思っているのでないかと人間不信に陥り,人の目を見て話す事が出来なくなりました。洋服屋の息子として生まれ,服のセンスに関しては人より優れていると思い込んでいたのが全然そうではない事を思い知らされ,その言葉がトラウマで服屋さんにも入れなくなり,服を自分で選ぶ事は恐怖でしかありませんでした。

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自己概念も最悪で,部活も上手くならず何をしても面白くない日々が続き,クラスで2番だった勉強の成績も半年後には後ろから2番にまで急降下していきました。

母と姉に救われる

見るに見かねた母が,一回お姉ちゃんに服を選んでもらったら!と言ってくれ,二歳年上の姉が一週間分の上から下までのコーディネート表を作ってくれコーディネート表に合わせた服を買ってくれました。私の家は洋服屋でしたので,一般よりも安く買える手段が色々あり,服に関しては比較的寛容な部分があったのです。

自分で選んだ服,姉の選んだ服。その違いや何が良いのかも最初私には全く分かりませんでした。でも自分で選んだ服を着ている日は何も言われないのに,姉が選んだ服を着ていると必ず褒められる。すごく不思議な感覚でした。でも褒められると嬉しいし,その嬉しさで少しずつ自信が生まれ始めました。姉の選んでくれた服を着ていると,自信を持って話せるし,入るのが恐怖でしかなかった洋服屋にも入れる様になったのです。

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服ってすごい。。。人の気分を変えるパワーがあるのか。。。そんな事を当時感じました。

それからは姉の選んでくれた服のみを着る様になっていったのですが,その時だけは自信にみなぎっていて人とも普通に話せるように戻っていきました。毎日が楽しくなり気が付いた時にはイジめられなくなっていました。そればかりでなく,後ろから二番目だった学校の成績も一番になり第一志望の大学に合格する事が出来たのです。

服には人を変えるパワーが宿っている

私が何をしたのか?と言うと服を変えただけです。服を変える事で自分が変わり,自分が変わる事で人生が大きく変化をしていきました。噓の様ですが全て実話です。うちの母と姉に聞いて頂けたらもっと赤裸々なお話をしてくれると思います(笑)

私が仕事をしていて毎日尽きないエネルギーが湧いてきたり,モチベーションが全く下がらないのはここに理由があります。服の持つパワーを知らない方にこの力を伝え,私の様に人生が変わる体験をして頂き,より豊かな人生を歩んでもらうお手伝いをしたい。真剣にそう考えています。

服が好き,仕事が好きなのはもちろん大切な事であると思うのですが,その原動力がどこから来ているのか?深い哀しみや辛い体験と合わさる事でより深みや説得力が生まれるのでなないかと私は思っています。イジめにあったり,最初のデートで服を全否定され人間不信に陥った事も,服に大きなコンプレックスを持っている事も,全て今の仕事を一生続ける意味づけになっているのは間違いありません。今から振り返ると全て美味しいネタです(笑)

これからも様々な事が起きると思うのですが,常に”何が問われているのか?”を考え,自分に出来る事を徹底してやり続けたいと思います。


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ぜひ読んでください!
末廣徳司の本
末廣徳司の画像
日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋。
株式会社イルサルト
代表取締役社長
末廣 徳司
tokuji suehiro

経営者、政治家、医師、作家、
講演家、士業、芸能人、
スポーツ選手に至るまで
創業以来11年間で
のべ15,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる

ことをミッションにしている。