業績を上げる為に最も大切だと思う事
業績を上げる為に大切な事とは
自分の会社の業績を上げたい,経営者であればそんな風に考えていると思います。業績を上げる為にどうしたらいいのか?方法論は人それぞれでいくらでも方法はあるかと思うのですが,業績を上げる為に一番大切な事は何か?私が聞かれたとすれば,仕事に対する想いの強さとか情熱,志と言った部分なのではないかと答えます。
と言っても売上を上げたいと言う思いの強さではなく,仕事を通してどんな方のどんなお役に立ちたいのか?とか仕事を通してどんな風に自己実現をしたいのか?と言った部分が最も大切で,売上実績は喜んで頂いたりお役に立つ事の出来たあくまで結果です。最初からこの”結果”を追い求めてると様々な事が狂い始めます。
売上を上げる事が仕事の目的と信じて疑わなかった頃
これは私自身の経験によるものなのです。イルサルトを立ち上げる前,仕事の目的は”売上を上げる事”であると信じて疑いませんでした。売上が上がると楽しいし,売上が上がらないと楽しくない,ただそれだけ。非常にシンプルで,売上を上げる為の”方法論”ばかりを追い求めていました。
これは商売人であった父の影響,そしてワールドでの約10年間のサラリーマン生活の中でどんどん醸成されていきました。特にワールドに勤務している時は毎朝昨日の売上金額,客数,客単価,昨年対比,予算対比の数字が朝礼の時に発表され予算クリアすると拍手が起こり,予算クリアしないと朝礼の雰囲気が悪くなる。毎日がそんな生活でした。
父の会社で働く様になってからもこれは変わりませんでした,お店に行ってチェックするのはまず昨日の売上。スタッフにおはようございます!と声だけはかけるものの頭の中は”昨日売上いくらだろう”しかなく,今日も元気にスタッフが働いてくれているかななんて事は一回も考えたことがありません。お店に来るのは当たり前,元気に働いて当たり前位にしか思っていませんでした。
中小規模企業は特に関係性が大切
ワールドの様な大企業であればそれでも良かったのかもしれませんが,中小規模企業の場合は”人との関係”は生命線でスタッフとの関係が悪化すると,確実に会社の雰囲気が悪くなりその悪い空気感はお客様に伝わります。雰囲気の悪いお店が売れるわけがなく,事実私が入ってから父の会社の売上は下がり続けました。
そんな最悪の状況の時にマーケティングコンサルタント藤村正宏先生に出会い,”好きな事や楽しい事をしよう”と気づきイルサルトの立上げに繋がったわけですが,人間そんなに簡単に変わるはずもなく創業当初はやはり売上の事ばかり考えていました。しかしご縁を頂いたお客様が目の前で喜んで頂ける姿を見たり,大好きな事を仕事にした事で徐々に私の心にも変化が表れ始め仕事に対する考え方もかなり変化をしました。
180度変化した仕事への考え方
私が思う事は“好きな事が仕事になるほど楽しく幸せな事はない”と言う事です。好きな事だからいくらでも熱中出来るし楽しいから努力を努力とも思わない,失敗を失敗とも思わない,例え失敗したとしても何回でも立ち上がれるのです。私はイルサルトを立ち上げ人生が大きく変わりました,仕事に対する考え方も180度変わったのです。
人間の身体の中の血が全て入れ替わるのは7~8年掛かると言われています,売上至上主義の血が全て排出されるのにもそれくらいの年月が必要だと言う事です(笑)イルサルトを立ち上げてもうすぐ9年,10周年を迎える2019年には全ての血が入れ替わっているはずです。想いや志なんて不要,そう思っていた以前の私と比べると劇的な変化です。
経営者なので売上や粗利数字を気にするのは当たり前,きちんと様々な数字を把握するのも経営者の役割です。大切な事は気にしている事を否定するのではなく,それを凌駕する様なエネルギーを立ち上げ熱量高く仕事をしていく事であると考えています。2017年も明日で終わりですが,最後までしっかりと仕事をしたいと思います。
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