経営者は”ブランディングの為の勝負服”を持つ事が重要
“革命的に変化”したスーツを選ぶ基準
イルサルトを創業し数年間は私のスーツを選ぶ基準は,“カッコイイかどうか?”ただそれだけでした。その年のトレンドを押さえた生地を選び,スーツだけでなくファッション性の高いジャケットパンツスタイルも積極的に採り入れていました。転機が来たのが2015年,友人が病気になり長期療養する姿を見て自分自身がもっと健康に気を配らなければいけないと思い,肉体改造を決意する時が来ました。生活習慣を見直し定期的にトレーニングをする事で見違える様な体のシルエットになりました。と同時にパーソナルブランド協会が主催しているセミナーコンテストグランプリ(以下セミコンと略します)に挑戦をしました。
経営者にとってスーツとは何か?
セミコンとは自分の体験した事を再現性の高いノウハウに変え,10分間のセミナーにまとめ発表すると言うものです。このセミコンに挑戦する中で“経営者にとってスーツとは何か?”の軸が段々と明確になり,自分自身の装いに対する考え方も変わっていきました。“経営者にとってスーツとは企業ブランドを創る最大のメディアである”イルサルトの届けたい価値を凝縮したこの言葉に辿り着いたのもこのセミコンの挑戦があったおかげなのですが,自分自身の装いや立ち居振る舞い,生き方に至るまで“自分がどう在るべきなのか?”を徹底的に考え,様々な事を変えていきました。
スーツを纏う目的とは?
それまでは自分のお洒落の表現であったスーツを,“自分ブランドを創り上げるメディア”と捉え直しました。メディアの最大の目的は“記憶に残す事,相手の記憶に強く刻み込む事です。目的が変わると手段が変わります,記憶に残す,メディアたるスーツにする為にはどうしたらいいのか?を考えた結果,最も人間の記憶に残りやすい”色と形”を意識すると言う方法に辿り着きました。具体的に言うと,色も形も常に同じな事が最も人間の記憶に残りやすく,たとえ形が変わったとしても色が同じである事,逆に色が変わったとしても形が同じである事が人の記憶に刻み込む為の最大のポイントであることに気づいたのです。
自分の伝えたいメッセージをスーツに込める
そしてもう一つのポイントは,形の力よりも色の力の方が強いと言う事です,色の力を使う事が最も視覚的に相手の記憶にダイレクトに刻み込むことが出来るのです。又それまでは,服を使って“自分の印象を良くする”や“第一印象を良くするために”みたいな事を言っていたのですが,これは単なる表面的なテクニックに過ぎない事が分かりました。印象を良くするために服を着るのではなく,自分の本当に伝えたいメッセージを伝えきる為に服を纏う事,自分の纏う服は自分の生き様の表れそのものであり,自分がこう生きていくと決める決意表明とも言えます。
必ず存在する“運命の服
一人一人の人生に相応しい“理想の服”があり,その理想の服を纏う事でより自分らしい充実した人生を送る事が出来る,そんな風に服に対する考え方も変化をしていったのです。私の場合は職業が“スーツ仕立屋”ですので,毎日同じ色を纏うのはなかなか難しいところがあります,色の組み合わせやご提案を自分の身体を使って表現をしたいからです。ですので色の力ではなく,私は形の力を使うようにしていて私の纏うスーツは季節に関係なくスリーピース若しくはダブルの二種類だけです。
ブランディングの為の装い
ただ昨年まではこの2つだけだったのですが,自分ブランディングを強化する為に今後は季節を問わず“スリーピース”のみを纏う事を決めています。ただ名刺の写真やウエブサイト,SNSなど一目で“経営者専門スーツ仕立屋 イルサルト代表末廣徳司”と認識してもらう必要のあるブランディングの為の装い所謂“勝負スーツ”は上から下まで毎回全く同じ装いにして,この色と形のパワーを最大限に使うようにしています。私の場合で言えば,ブランディングの為の勝負服とそれ以外の仕事服はこの様に明確に分けています。是非経営者の皆様はそんな視点を持ってスーツを選ぶようにして下さいね!
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