お客さまの人生に寄り添い,ともに人生をあゆむ服を創りたい
vol. 5531
歩いていたときに
偶然見かけたこの車
かなり前のFiat500ですが
外装、内装ともピカピカ!
愛情を持って
大切にされているのが
すごく伝わってくる・・・
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2021/01/Fiat500-400x300.jpg)
愛車と一緒に年齢をかさね
人生をすごしていく
クルマを大事にするように
自分みがきも忘れない
良いものを長く大切に使う
すごくステキな生き方!
そんな風に生きたいですよね・・
◆破棄される服
大量に作られた服が
着られることもなく
大量に廃棄されていく
そんなニュースを聞くたびに
悲しい気持ちになります
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2021/01/gaia_20200128_1-2-400x227.jpg)
でも私自身も大量生産の場で
仕事していたことがあります
ワールド在職中のことですが
1998年から3年間
とあるブランドの商品企画
をしていました
全国100店舗ほどの店に
ほぼ毎日のように
新商品が投入される仕組み
ヒット商品になると
1週間に6000枚ほど売れました
当時は発注~店頭納品までが
約3週間でしたので
その分の在庫をもたせるのが
ブランドのルールでした
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2021/01/s630x400_wsplogo-400x254.jpg)
6000枚の3週間分
といえば18000枚
全部綺麗には売れないので
発注数としては25000枚ほど
年間でいえば数百万枚の発注
そんな注文を25歳の若者に
すべてまかせていたのが
ワールドのすごいとこですね。。
◆変わる感覚
年間に数百万枚発注すると
色々なものが狂ってきます
一番変わったことは
服を服として
見ることができなくなった事
販売データをもとに
分析を重ね商品開発すると
そこには感情がだんだんと
入らなくなっていくのです
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2021/01/di-2-400x177.png)
あっこれカワイイ!
このカタチ好きだなーー
といった感動がなくなります
販売データから見ると
襟の形は~
色は~
カタチは~
のように
機械的作業に変わるのです
服を企画しながら
電化製品を作っているような
そんな感覚になっていました
◆服は情緒的なもの
服ってすごく情緒的なもの
だと思うのです
着ることで気分が高揚したり
自信めいたものを感じたり
前向きな気分になったり
いろいろな変化があります
それこそが服の持つチカラ
だと思うのですが
着る人を感動させるためには
作る人が感動していないと
いけないと私は感じています
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2020/10/bf7fa7d8d1511ddf778e5d10ca26a8e0-400x267.jpg)
大量生産服を企画していた時は
感動は正直すくなかった
翌朝までに売れ筋商品を
10型考えないといけない!
みたいなプレッシャーが
感動よりもはるかに大きかったw
しかしいまは
日々感動をしながら
仕事することが出来ています
![](https://ilsarto.net/wp-content/uploads/2021/01/c57cf4e195e7d4791f45c4e0af10c36e-400x271.jpg)
今の仕事は
大量生産とは真逆にあるもの
お客様1人1人に相応しい生地
身体にあったシルエットで
1点1点を丁寧に仕立てていく
先日みたFiat500のように
お客さまの人生に寄り添い
ともに人生をあゆんでいく
そんなことを大切に服作りを
していきたいと思います
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