トップへ
日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋
2025年5月9日

矜持を奮い立たせるHiro Kimuraさんのコトバ

Vol.6997





私の所属しているのが
大阪東ロータリークラブ。

このロータリークラブには
「卓話」
と呼ばれる時間があります。

卓話とは英語では
「Table talk」とよばれる
例会中の講演のこと。

時間は 30分、
ロータリークラブ会員が
自分の職業について話したり
ロータリークラブ会員以外の人を
外部からむかえ話を聞く時間。

さまざまな専門家のお話を
楽しみながら知見を深めるのです。










今週の例会で
卓話をされたのが
写真家のHiro Kimuraさん。

矢沢永吉さん・イチローさん
羽生結弦さん・石原慎太郎さんなど
著名人を撮影しつづけている
非常に有名な写真家さん。

そういった有名人を
如何にカッコよく撮影したのか?
をお話されると思いきや
話の内容はまるで違うものでした。










写真撮影するのが写真家の生業、
しかし”撮影”というコトバを
一切つかわないのです。

かわりに使うのが”セッション”

Hiro Kimuraさんにとっては
撮影ではなくセッション、
つまり撮る側と撮られる側の
真剣勝負そのもの。





カメラを使って
生きざまを切り取り
見る人に熱量を伝えきる。





もし明日
命を絶とうとする人がいるのなら
愛と熱の籠った写真で
その人を救いたい。

Hiro Kimuraさんにとって
写真の大義はそこにある。

こうした
強く情熱的なコトバに引き込まれ
30分が一瞬で過ぎ去っていきました。


上っ面のきれいな写真をとるなら
いまやAIでもできる。
でも血の通った覚悟を感じさせる
人にしかとれない写真がある。

それが私の生きる意味そのもの
だから生涯現役をつづけたい。

そしてそうした人の心を
突き動かす瞬間を切り取るには
数多くの挫折を経験し、
さまざまなものを受けいれる
強さや愛が必要不可欠。








カメラを通して対峙すると
その人の十字架が
透けて見えてくる。

背中にかかえているその
苦しみ・喜び・嘆き
人生の荷を引きだしきるのが
意味・意義のあるクリエイティブ。

だからシャッターを切る
私自身の生きざまも問われる。

おなじ熱量でセッションするには
覚悟・気などさまざまなものを
あわせていかないといけない。

だから当然
入念な準備が必要になってくる、
そうした真剣勝負をしてきたから
自分自身も成長できている。

このわずか30分で
矜持を奮いたたされました。

Hiro Kimuraさんは写真、
わたしはスーツのお仕立て、
あつかうものは違いますが
本質はまったくおなじ。

ただ単にオシャレな服を
仕立てるのが私の仕事ではなく


経営理念を身に纏い
生きざまを輝かせる



のがわたしの仕事。










接客がおわると倒れこむことや
何者かに憑依されたかのように
感じることがあります。

その理由が分からなかったのですが
今日の卓話を聞いてわかりました。

自分なりの哲学を信じ
生きざまを纏っていただくために
わたしなりの方法を
磨きつづけていきます。

Hiro Kimuraさん
すばらしいお話を
ありがとうございました!













はじめての書籍が
発売されました!
下記の画像リンク先
(amazon)
よりご購入いただけますので
ぜひ読んでください!
末廣徳司の本
末廣徳司の画像
日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋。
株式会社イルサルト
代表取締役社長
末廣 徳司
tokuji suehiro

創業以来16年間で
のべ20,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる

ことをミッションにしている。