矜持を奮い立たせるHiro Kimuraさんのコトバ
Vol.6997
私の所属しているのが
大阪東ロータリークラブ。
このロータリークラブには
「卓話」
と呼ばれる時間があります。
卓話とは英語では
「Table talk」とよばれる
例会中の講演のこと。
時間は 30分、
ロータリークラブ会員が
自分の職業について話したり
ロータリークラブ会員以外の人を
外部からむかえ話を聞く時間。
さまざまな専門家のお話を
楽しみながら知見を深めるのです。
今週の例会で
卓話をされたのが
写真家のHiro Kimuraさん。
矢沢永吉さん・イチローさん
羽生結弦さん・石原慎太郎さんなど
著名人を撮影しつづけている
非常に有名な写真家さん。
そういった有名人を
如何にカッコよく撮影したのか?
をお話されると思いきや
話の内容はまるで違うものでした。
写真撮影するのが写真家の生業、
しかし”撮影”というコトバを
一切つかわないのです。
かわりに使うのが”セッション”
Hiro Kimuraさんにとっては
撮影ではなくセッション、
つまり撮る側と撮られる側の
真剣勝負そのもの。
カメラを使って
生きざまを切り取り
見る人に熱量を伝えきる。
もし明日
命を絶とうとする人がいるのなら
愛と熱の籠った写真で
その人を救いたい。
Hiro Kimuraさんにとって
写真の大義はそこにある。
こうした
強く情熱的なコトバに引き込まれ
30分が一瞬で過ぎ去っていきました。

上っ面のきれいな写真をとるなら
いまやAIでもできる。
でも血の通った覚悟を感じさせる
人にしかとれない写真がある。
それが私の生きる意味そのもの
だから生涯現役をつづけたい。
そしてそうした人の心を
突き動かす瞬間を切り取るには
数多くの挫折を経験し、
さまざまなものを受けいれる
強さや愛が必要不可欠。
カメラを通して対峙すると
その人の十字架が
透けて見えてくる。
背中にかかえているその
苦しみ・喜び・嘆き
人生の荷を引きだしきるのが
意味・意義のあるクリエイティブ。
だからシャッターを切る
私自身の生きざまも問われる。
おなじ熱量でセッションするには
覚悟・気などさまざまなものを
あわせていかないといけない。
だから当然
入念な準備が必要になってくる、
そうした真剣勝負をしてきたから
自分自身も成長できている。

このわずか30分で
矜持を奮いたたされました。
Hiro Kimuraさんは写真、
わたしはスーツのお仕立て、
あつかうものは違いますが
本質はまったくおなじ。
ただ単にオシャレな服を
仕立てるのが私の仕事ではなく
経営理念を身に纏い
生きざまを輝かせる
のがわたしの仕事。
接客がおわると倒れこむことや
何者かに憑依されたかのように
感じることがあります。
その理由が分からなかったのですが
今日の卓話を聞いてわかりました。
自分なりの哲学を信じ
生きざまを纏っていただくために
わたしなりの方法を
磨きつづけていきます。
Hiro Kimuraさん
すばらしいお話を
ありがとうございました!
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