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日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋
2016年3月9日

経営者の服は強力なメディアになる

経営者の服がメディアになる

これはなかなか想像しづらい方も多いと多いと思いますが、服がメディアになっている代表例で説明させて頂くと、亡くなったアップルのスティーブジョブズさんです。ジョブズさんがどんな服を着ていたのか?パッと頭に思い浮かぶ方も多いのではないかと思います。

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ジョブズさんはどんな時でも黒いセーターにデニム、これがいつも変わらない定番のスタイル、記者会見の時も新商品発表の時も常に同じスタイリングでした。試しにグーグルの画素検索でジョブズさんを検索してみてください、出てくる画像の殆どはこのスタイリングをされています。

想像してみて下さい!

ジョブズさんが時にはアロハシャツ、又時にはスーツとその都度着ている服をコロコロと変えていたとしたらどうでしょう?アップルの今の強い企業ブランドが出来上がったと思いますか?私はそうは思えません。ジョブズさんがどんな時でも変わらない姿勢を自分自身の服を通して発信し続けたからこそ、人々に安心感を与えたり、着続ける事によってそのイメージが刷り込まれていき、今のアップルの企業ブランドが出来上がったのは間違いありません。

でも残念ながらジョブズさんはお亡くなりになられました、ジョブズさんの後アップルの社長をされているのはティムクックさん。ジョブズさんが黒いセーターなら、自分は白いセーターにしよう!ティムクックさんがそう考えて白いセーターを着始めたらどうでしょうか??消費者も何か違うと違和感を感じてアップルの企業ブランドってちょっと揺らいでしまうと思いませんか??試しにグーグルの画像検索でティムクックと検索してみてください。

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ティムクックさんの定番のスタイリングは黒いシャツです。ジョブズさんは黒いセーター、ティムクックさんは黒いシャツ、アイテムは少し違いますが使う色は一緒。見ている人に与える印象は同じ、見事な一貫性です。ブランドとは一貫性である、そうとも言うことも出来ます。

時代が変わったとしても人が変わったとしても常に同じメッセージを一貫性を持って発信し続ける、これこそが強いブランドを作り上げていくのです。経営者の服も強力なメディアになるのをジョブズさんもティムクックさんも知っていたのです。ここで大切な視点がもう1つあります。それはジョブズさんなら黒いセーター、ティムクックさんなら黒いシャツを着た瞬間にアップルの経営者であるジョブズさんティムクックさんになりきる事が出来ると言う事です。

さすがのジョブズさんでも寝る時には黒いセーターを着ていたとは思えません。でも朝起きて朝食を食べ、そしてこの黒いセーターを着た瞬間にアップルのスティーブジョブズになりきるスイッチが入るのです。

なりきりスイッチとは?

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カンタンな例えで言うと警察官の制服みたいなものです。警察官の制服を着ていない時は、当たり前ですがタバコを吸ったりお酒を飲んだり普通に携帯電話でお話も出来ます。何故かと言えば周りの人も警察官と認識していないし、本人もその意識が無いからです。

でも制服を着た瞬間に周りはその人を警察官と認識します、すると先程まで普通にしていたタバコを吸う、お酒を飲む、携帯電話で話す事の行動が全く出来なくなります。本人も警察官としての行動をするからです。なりきるスイッチが入ると言うのはこういう事です。本人の中身が何も変わっていないに服を変えるだけで周りの人からの認識が変わり、本人の行動もまるで違うものに変化します。纏う服はその方の所作までをも支配するものなのです。

経営者、特に中小企業の経営者の場合は経営者自身をブランド化する事が必要不可欠です、経営者の服は強力なメディアになる!是非そんな事も知っておいて下さいね!


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ぜひ読んでください!
末廣徳司の本
末廣徳司の画像
日本唯一の経営者専門スーツ仕立て屋。
株式会社イルサルト
代表取締役社長
末廣 徳司
tokuji suehiro

経営者、政治家、医師、作家、
講演家、士業、芸能人、
スポーツ選手に至るまで
創業以来11年間で
のべ15,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる

ことをミッションにしている。