西洋で生まれたスーツを日本で扱う者として正しい文化を学び伝えていきたい
ピッティウオモというメンズ世界最大級の展示会を年に2回、1月と6月に視察に行っていて,先週も一週間フィレンツエとナポリに行ってきました。
毎回色々なことを感じるのですが、いつも感じるのは”洋服は西洋の人の物である事”なんです。ピッティウオモには世界中からバイヤーが集まってきます、そこで色々なスタイリングをしている方を見るのがすごく楽しくて気になるスタイリングの方がいれば写真を撮るのですが、私が撮っているのはイタリア人ばかり、イタリア人を選んで撮っているわけではないのですが結果的にそうなってしまう。
勿論オシャレな日本人も沢山いるのですが、残念ながらみんな同じに見えてしまう。個性がないと言えばそれまでなんでしょうがなかなか目がいく人が少ないんです。こんな現実を見るとやはり”洋服って西洋の人の為にある”って思ってします。
日本人がスーツを着始めたのはここ数十年、向こうの人は数百年着ている。歴史がそれだけ違うのだからそうなるのも仕方有りません。しかもイタリア人は年を重ねれば重ねるほどカッコイイ!歩んできた人生の重みとかがそのままスタイリングに出ていて、その辺のお兄さんなんかは全く歯が立たないカッコ良さがあるんです。
出張に行くと再認識する自分の役割
日本人がスーツを着始めて数十年、この短い期間でここまで着こなせる日本人もなかなか素晴らしいと思います。でも歴史を本当の意味で理解するのにはまだまだ時間が掛かるし、きちんとした着こなしを出来る人を増やす為には正しく伝える人の存在が必要、そんな風に思います。
洋服を扱っている者として、もっともっと歴史を勉強したり、もっと現地に行って色々な物を見たり、
ただ単に流行だからとか、ブランドだからではなく、イタリアの歴史を分かった上でどのように服が出来てきたのか?
もっともっと深い部分で服を学ぶことが出来なければ数百年という歴史を冒涜する事になる。そんな事すら前回は感じました。日本に和服の歴史があるのと同様、
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