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ワールドで学んだ仕事をする上で何よりも大切な事

先日こんなブログを書きました。

ワールドの上司に言われた忘れられない三つの言葉

この記事が思いのほか色々な反響を呼んでいます(笑)ファッション業界なのに信じられない,そんな人が実際にいるのか?,作り話ではないのか?等々色々聞かれたのでですが,脚色0の実際に言われた事なのです。

阪神大震災の年にワールド入社

二匹目のどじょうを狙うべく(笑)今日は当時の話を少ししたいなと思います。私がワールドに入社をしたのは1995年,阪神大震災が起きた年です。通常であれば神戸本社で開催される入社式もこの年だけは山梨県のワールドの保養センターで執り行われました。

最初に同じ1995年にワールドに入社するメンバーの自己紹介が今でも忘れられないものでした。ラグビー部出身、柔道部出身、プロレス研究会出身、その後、学生時代マグロの養殖をしてた人が続きます・・・・んんん???

t02200330_0359053812845989876神戸ワールド本社ビル

そう言われてみて周りを見渡してみると身体の大きい人がやたら多い・・・ワールドってアパレル企業だよね?一抹の不安がアタマをよぎりました。服が好きそうな人もいれば全く興味のなさそうな人もいる。アパレルだからと言ってみんな洋服好きと限らないんだな~それなりの規模の会社だったので,安定を求めてワールドを選んだ人もいるんだと無理矢理納得させる自分がいました。。

ワールドの先輩方のスタイリング

この時点で衝撃を受けていたのですがまだそれは序の口でした。研修、そして入社式が終わり各部署に配属、私はコルディアという婦人服のブランドに同期4人と配属され,初出勤の日を迎えました。

私はユナイテッドアローズで鍛えられた結果この時には既にかなり経験値を積み、クラシックなスタイリングが出来るようになっていました,一番自信のあるシャークスキンの紺のスリーピースで出勤しました。

当時のコルディア部は営業マンが100名近い大所帯,朝礼の時に先輩方のスタイリングを見て衝撃を受けました。

こ。。。ここはアパレルじゃない。ダ。。。ダサすぎる。。。。

そうなのです。みなさん休日のゴルフオヤジの様なスタイル。普通の会社であればスーツを着ているのである程度は制御されるのですが、アパレル会社であるためにドレスコードが緩く、とんでもない方向に走ってしまっている方が沢山いらっしゃいました。

スーツを着ている人でも黒いシャツに真っ黄色のネクタイ!みたいなバブルをそのまま引きずっている様な方が多くてユナイテッドアローズにいけば一生ストック整理に回されそうな(笑)そんな方がすごく多かったです。

ワールドで一番大切なこと

そして冷静になって皆様の仕事ぶりを見てみると・・

取引先に電話をする時は,毎度!!(ここは八百屋か!)
朝から晩まで耳には鉛筆掛けてる(ここは居酒屋か!)

ワールドは全国の専門店へ商品を卸すという事業で急成長を遂げた事もあり,一番大切なのは取引先との関係。ファッションどうこうよりも如何に取引先に気に入ってもらえるか?がものすごく大切でした。

なのでワールドの社員はとにかく元気で人間性はバツグン。激務にも耐えられるように体育会の人がすごく多かったのです。お世辞にもオシャレと言える人はほぼいませんでしたが(笑)一緒に飲みに行くとすごく楽しい方ばかりでした。

オバサマとのチークダンス

そんな時でした,女性営業の保田上女さんから一緒に得意先へ行こうと言われたのです。会社入ったばかりで色々なお店を見るのはすごく勉強になるので喜んでついていきました。すると行きの電車の中でその保田さんがこう言ったんです。

別に閉店後に来てもらってもいいんだけどね、貴方の今日の仕事はお店のオバサマ達とチークダンスを踊ってもらうだけだから!

え・・・・オバサマとチークダンスですか?その保田さんにもう一度聞きました。するとそんなの男の営業なら当たり前だよ!みんな最初は嫌がるけど,暫くしたら平気でする様になるから大丈夫!!

t02200293_0375050012850561550写真はイメージです。

いやいや大丈夫かどうかを聞いているじゃなくてチークダンスする事が仕事なんですか??って言いたい気持ちをぐっとこらえたのですが,その晩の事は今でも忘れられません。やや太め、いやかなり太め、いやめっちゃ太めのオバサマにすごい力で抱きしめられ、超至近距離でのチークダンス。私の太ももに足をゴリゴリ押しつけてくる・・・

ボックス踏んで!!なんてオバサマに言われるけど,ボックスって知らんし何やねん!半分切れながら人生で初めてチークダンスを踊ってる自分がいました・・

ワールドで学んだ仕事の本質

暫くすると婦人服専門店への営業の仕事が分かってきました。基本はホストみたいなもの、旦那さんの悪口や息子さんの自慢を数時間聞かされたり、娘さんを紹介された事も何度もありました。私の事はマダムと呼びなさい!そんな方もいらっしゃいました。

でも相手は大切なお取引先様、しかも気分で変わる女性ばかりなのでとにかくそのオバサマ達に気に入ってもらえたら商品は買ってもらえるし、店頭でも売ってもらえる。

ロジカル何とかとは無縁の世界ですが関係性を作る大切さ、商売の基本はこの時に学んだ気がします。そして数ヶ月経ち、保田さんのコトバ通り平気でチークダンスを踊っている私がいました・・・・

チークダンスするくらいで注文もらえるんだったらなんぼでもボックス踏むで~~(^_^)そんな風になっていたのです・・・人間慣れって怖いですね(笑)

素晴らしいワールド社員の礼儀

とにかくお店の人との関係性を如何に良好に保つか?どれだけ自分自身の事を信頼してもらうか?そしてお店の人やお客さんに喜んでもらえるように如何にバカになりきれるか?それが大事なんだなって(笑)

だから示会とかを会社でするときにお客様が来たら大きな声で ”いらっしゃいませ!” 今はワールドもだいぶ変わってしまったようですが,お客様を見たら知らない方でもキチンと挨拶をするものすごく気持ちの良い会社でした。

れは就職活動の学生さんにも全く同じ。就活シーズンで学生さんが会社に着たら ”いらっしゃいませ!頑張ってね!”と声を掛ける。私自身も就活中にワールドに来て自分にまで挨拶をしてくれるんだと感激した記憶があります。

エレベーターとかも完全にお客様優先、いくら荷物を持っていてもすぐに降りないといけません。一年目はエレベーターに乗るな!そんな風にも言われていました。

蟻の様に荷物を運ぶ

当時私の配属されたブランドの展示会場は5階にあったのですが,展示会中はお客様が大勢いらっしゃるので、エレベーターを使えず商品で満載のものすごい重い段ボールを5階まで階段を使って自分たちで運んでいたんです。。。。

その行為は ”蟻” と呼ばれていました。(蟻が運ぶ姿から・・・)

展示会準備リーダーが指揮をとるのですが、会社に商品が着くと営業室で大声で”皆さん蟻お願いします!”50歳を過ぎたオジサンも女性も関係なくみんなで蟻。。。何故ワールド社員に身体の大きい人が多いのかここにも明確な理由があるのです(笑)

でもこの蟻をしたお陰で、どんな重い段ボールでも片手で膝を上手に使って持てる特技をマスターしました!(今や何の役に立たない特技ですが。。)

アパレルって一見華やかですが中に入れば肉体労働ばかり、しかも営業は”つべこべ言わずにとにかく売ってこい!” みたいなノリで、アタマ使う前に身体を張る。そんな感じでしたが,最初のその3年間の経験が今の仕事に非常に役に立っているのです。

ついつい懐かしくなって昔話を色々書きましたが,私を育ててくれたワールドは今でも大好きな会社です。様々な経験をさせてくれたワールドに感謝の気持ちを忘れずこれからも頑張っていきたいと思います。

この記事を書いた人
末廣徳司の画像
末廣 徳司
株式会社イルサルト 代表取締役社長

日本唯一の
経営者専門スーツ仕立て屋


経営者、政治家、医師、作家、講演家、
士業、芸能人、スポーツ選手に至るまで
創業以来11年間で
のべ15,000名を超えるブランド人の
スーツを仕立てる。


「いま似合うかどうかで服を選ばない」
「好きかどうかで服を選ぶと失敗する」
「ブランド物はビジネスを減速させる」



など経営者に向けた
独自の服選び理論を提唱している。

日本経済新聞社主催で
経営者向けの着こなし術セミナー、
コラムの執筆

世界展開するブランド
「トミーヒルフィガー」の
商品開発プロデュースも行う。

大事なことは
「どう生きるのか?」を決め
その生き方に相応しい服を選ぶこと。


1人でも多くの方に服の持つ力、
装う意味や価値を伝え

経営者の生きざまをひもとき
かがやく人生を仕立てあげる


ことをミッションにしている。

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