2018年6月13日
ナポリ仕立てスーツが世界中の紳士を『虜』にする理由
『ナポリ仕立てスーツ』 わざわざナポリまで スーツを仕立てに来る そんな方もいらっしゃるほど 世界中の紳士から賞賛される 『ナポリ仕立てスーツ』↓この秘密を 少し書いてみたいと思います ◆ナポリ仕立てスーツの特徴 ナポリ仕立てのスーツが 愛される理由の一つ それは『高い縫製技術』です その技術は 「機械仕立て」でなく 『手縫い仕立て』によるもの カンタンに言うと 『腕の良い職人さん』が ナポリに沢山いるという事です ◆腕の多い職人の多い理由 何故ナポリには 腕の良い職人さんが多いのか? それはナポリの国の歴史と 密接な関係があります 昨日のブログに書きましたが ナポリは元々ギリシャ植民地 そこから色々な国の支配下に 入る運命をたどります ※ ギリシャ ※ ローマ帝国 ※ ノルマン ※ スペイン ※ イタリア
文化も全然違う国の統治下 服は特注が当たり前の時代 支配者たちは それぞれの趣味嗜好で 職人に服を仕立てさせます 自分の国から 『お抱え仕立て屋』を連れ 技術を教える場合もありました 様々な要求に応じる中で 『ナポリの職人の技術力』 は自然と向上しその技術が 現在に伝わっているのです ◆気温と気質の違い スーツが生まれたのは 『イギリス』 イギリスで生まれたスーツが イタリアに渡りました この2つの国の 最も大きな違いが 『気温と気質』 『北』にあるイギリス 『南』にあるイタリア 中でもナポリが 位置するのが南イタリア
寒い国で生まれたスーツが 暑い国に渡る中で 変化をしたものが『仕立て方』 高温での着用に対応するため ※ うすく ※ かるく 仕立て方を変えたのです イタリア特にナポリのスーツが 軽く薄い理由がここにあります ◆気質の違い もう一つの違いが『気質』 『真面目で堅い』 イギリス人 『ラテン系で楽しい』 イタリア人 元々はイギリスで生まれたスーツ 様々なルールがあります
ルールで縛られるのが嫌い スーツに遊びを入れたい 違いを出してモテたい(笑) そう考えたイタリア人が 『毒を入れ』覚醒させたのが ナポリ仕立てのスーツです ◆人件費の安いナポリ そして最後に ナポリでスーツ文化が 花開いた要因が 『人件費』の安さ ミラノを代表する 北イタリアと比べると 物価もそして人件費も 安い南イタリア 人件費が安いからこそ 手間と時間のかかる 『手縫い』 を可能にしたのです ◆私のコンプレックス 私の大きなコンプレックス 『なで肩』 を解消してくれたのも このナポリ仕立てのスーツ 1998年に生まれて初めて スーツを仕立てた時に コンプレックスの『なで肩』が 信じられないほどの 美しいシルエット になっている事に驚きました
何が起こったのか理解出来ず 何故なのか?と聞くと ナポリ仕立てのスーツは 肩のシルエットが特徴的で 『なで肩の方が』似合う と衝撃的な事実を 職人さんは教えてくれたのです ◆サルトとは? 仕立て屋の事を 英語で 『tailor』テイラー イタリア語で 『sarto』サルト イルサルトのサルトは このsartoの意味です ナポリにはサルトが沢山あり それぞれのスタイルを 明確に持っています ◆ナポリのサルトとは? 日本の様に 『お客様の要望を聞く』 のではなく お客様が 『サルトのスタイルに合わせる』 イメージです
カンタンに言うと サルトのスタイルに少しでも 合わない物を要望すると うちではやらない 他に行ってくれ! と言われるのが ナポリのサルトなのです ◆イルサルトのスーツとは? とは言えイタリアと日本は 体格や習慣など 様々な違いがあります そのまま持ってくると 日本にはそぐわないことも 沢山あります そこでイルサルトでは ナポリ仕立てのスーツを 『最も精度高く』再現出来る 日本の工房と職人さん 日本人の体型に合う様 調整を重ね完成した 『サイズ感やシルエット』
でお仕立てさせて頂いています ◆イルサルトの工房 この工房と職人さんは 『私のコンプレックス』を 1998年に払拭して下さった 『匠の技を持つ』方々 あのシルエットが忘れられず 創業時からこの工房にて 仕立てたかったのですが ※敷居の高い工房であること ※起業直後で私の信用不足 の理由から残念ながら お取引が出来ませんでした
少しずつ実績信用を積み重ね 数年前からお取引が始まり 今ではお互いに大切だと思う 関係性が出来上がりました ◆イルサルトの夢 『本場の』ナポリ仕立てスーツ ナポリに出張に来て 素晴らしさを実感しています 同時に実感するのが イルサルトのスーツも 『全然負けていない!』 ナポリ生まれ 日本育ち のイルサルトのスーツを 世界中の紳士がまとう! そんな風になっていける様 頑張っていきたいと思います!
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