2018年7月5日
『職人激減の危機的状況』の中でイルサルトに出来ること
毎年のことなのですが 1年間のうち『約100日』 は出張に出ています ナポリ,フィレンツエ,ミラノ ローマ,東京,小松,岡崎 加古川,小樽,名古屋,新潟 色々な所に行きますが その楽しみの一つは 場所に応じた『食事』を 頂く事が出来るところです ◆個性豊かな食事 小樽では 『お寿司,あんかけ焼きそば』↓![]()
ナポリでは 『パスタ,ナポリピッツア』
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岡崎では何故か『ミートソース』(笑)
◆街の財産 地方それぞれに 『文化』がある 食べるもの 着るもの 習慣 言葉遣い 様々な文化があります これらは間違いなく 街の『財産』です 大手チェーン店や〇オンが 全国各地に進出をすることで 街に『個性』がなくなっています どこに行っても あるお店が全部同じなのは 全然面白くありません ◆企業の使命 大企業の使命が 『効率,費用対効果』 を大切に雇用を生み続ける ことだとしたら
中小企業の使命は 『個性,独自性』 を大切に文化や財産を 守り続ける ことになります ◆イルサルトの使命 その視点で考えると イルサルトの使命は何なのか? 『縫製技術の伝承』 であると私は考えています ただ私自身が 縫えるわけではないので 『仕立て服の 素晴らしさを 伝え続ける』 と言った方が 正しいかもしれません ◆日本の高い技術力 あまり知られてはいませんが 日本の職人さんの『技術力』は 『世界に誇るべきもの』です 日本人は 西洋に対する憧れが強く Made in Italy Made in France の表記に 安心感を感じる方も多いですが こうしたファッションの本場 と比較しても 全く劣るものではありません
中でもイルサルトのスーツを 縫製する工房は 『日本最高峰の技術力』を誇ります ◆激減する職人 クールビズやウオームビスで スーツを着る人が減ったこと コストを下げるために 人件費の安い国での生産 様々な要因で 日本で物作りをする事が 難しくなり 『縫製出来る職人』 が激減しています AIや人工頭脳の発達で 今後なくなる仕事の一つに 『スーツの縫製』 があげられるほどです ◆AIとの違い 同じものを 早く正確に仕上がる これだけを考えたら 人工頭脳の方が優れています
ただAIでは難しい部分は 同じ人でも 立場やTPOに合わせた シルエットの『微調整』 お客様,仕立て屋,職人が 一緒になって創り上げる 物作りの『醍醐味』 なのです ◆私にできること 世の中が 『自動化,機械化』に向け 日々動き続けている この流れは 止めることが出来ません 私にできることは 誂え服の素晴らしさを 自分自身感じながら その『価値』を お客様に伝え続けること
日本発のスーツが 世界中の紳士に愛される そんなことを夢見て 使命感を持ち 仕事をしていきたいと思います
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