2018年7月31日
『業者』と言う時点で良い商品は出来上がらない
今日で7月も終わり 明日からはいよいよ8月 暑すぎる夏ですが 楽しんでいきましょう! 比較的余裕のあるこの時期に 工房に行くようにしています 夏物注文が落ち着き 秋物注文が本格化する前の この時期は工房の閑散期 普段はバタバタしていて なかなか話す時間がない 職人さんとお話出来る 絶好の機会なのです ◆作り手は仲間 作り手側との関係性 お客様との関係性だけでなく この作り手側との関係性を 私たちは大切にしています↓縫製する工房さんだけでなく 生地屋さん,副資材屋さん 全て『仲間』そう考えています イルサルトでは 絶対使わない言葉の一つに 『業者』というものがあります 何故なら 各自の専門分野があるのに 『業者』と一括りで呼ぶのは 非常に失礼であること もう一つは 業者という言葉の響きは 売る方、買う方という立場を 連想させるので 好きになれないからです ◆上海での経験 実は私自身『業者扱い』され 嫌な思いを散々したのです 2001年28歳の時に 上海ワールドに駐在員として 赴任をしました 『駐在員』と言うと 聞こえは非常に良いのですが 実際はワールド上海工場で 生産管理するのが仕事でした 直営工場であれば ワールドから『自動的』に 生産依頼が入ってくる 普通はそう考えますが 実際はそんな事は全くなく 本社への『営業』が必要で 数多くある工場の『1つ』 と言う扱いでした ◆赴任前に考えられない事が・・・ 約1,000人の中国人スタッフを 食べさせるために ワールドだけではなく 『他社』にも営業をする 赴任前には考えられない事が 現実に起こりました ワールド本社は 仕事を出す方 上海ワールドは 仕事をもらう方 完全なる『上下』の図式 数カ月に1回行く出張では ワールド本社に『営業』 気が付くと 同期や後輩にも『敬語で』 話すようになっていました
当時の部下と昨年久々に再会! ◆生産現場とは? 生産現場の仕事は 100点以上を出しにくい ”納期通り” ”コスト通り” ”ミスなく” 商品を納めて『当たり前』 ありがとう! と言われる事がほぼ皆無 客先からの電話は 100%クレーム 電話が鳴るたびに 『今度は何が起きたのか?』 とビクビクする毎日でした ◆良い商品を作るために 注文を出すほうが上 そんな考えを持っていたら 良い関係を作る事は不可能 良い関係性があって初めて 素晴らしい商品が 出来上がるのです
如何に作り手の方々に こちらを向いてもらえるか? 注文を沢山出すだけでなく 関係性を如何に深めるのか? この2点が非常に重要です ◆大事にしている想い お客様に接するように 作り手の方々と接する イルサルトでは この想いを大切にしています
私たちの想いが伝わり 作り手の方々との関係が 本当に良くなってきました 商品の仕上がりレベル 仕上がりまでの日数 その他様々な状況 が前には考えられないほど 良い状態になっています これからも 作り手側との関係性を大切に より商品を届け続ける体制を 作り上げていきたいと思います
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